201―12シーズンのセリエAの組み合わせ抽選会が行われていたスタジオを、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が突如として後にした。明らかに動揺した様子でカリアリのマッシモ・チェッリーノ会長に「お前たちはクソったれだ。私は映画づくりに戻りたい」と言い放ち、チェッリーノ会長はなだめようとしてデ・ラウレンティス会長を追いかけた。

デ・ラウレンティス会長がナーバスになったのは、セリエAの組み合わせにナポリの欧州カップ戦の日程が考慮されなかったためのようだ。ナポリは第3節でミランとホームで、第6節でインテルと敵地で対戦する。デ・ラウレンティス会長は報道陣に対し、「私はイタリア人であることを恥ずかしく思う」とコメント。「国と市民権を変えると思う」と続けた。

同会長はその前に、「私は公に、欧州の舞台を戦わなければいけない各チームを守るように求めていた。イタリアサッカーが欧州での力と存在感を取り戻さなければいけないなら、障害をつくろうとする者用のリーグ戦をつくることなどできないはずなんだ。かつては予防策がなかったかもしれないが、おそらく今は正しくあることが再び流行となっているはずだよ」とも話している。

ミランのアリド・ブライダGM(ゼネラルマネジャー)は、「こういうことは乗り越えられるものさ。ピッチではすべてがもっとシンプルなんだよ。序盤の試合は常に最も難しい試合に思えるが、結局のところはすべての試合を戦わなければいけないんだ。もちろん、今年のナポリはチャンピオンズリーグに出場するし、物事がより複雑になるかもしれないけどね」と語った。

ユヴェントスのベッペ・マロッタGMは、「彼は本能的な人だからね。ナポリとイタリアサッカーのために、彼はとても多くのことをやってきた。大変なリスペクトに値するディレクターだ。ただ、最初から疑問を投げかけるのはやめよう。私はまったく正当な組み合わせだと思う」と述べている。