「尻軽女の行進」韓国に上陸 性犯罪を服装のせいにするな!と過激デモ

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韓国ソウルの光化門で16日、韓国版「スラット・ウォーク(尻軽女の行進)」が行われた。参加した女性たちは、「私の体は私のもの。私の体に触るな!」と叫びながら、露出度の高いセクシーな格好で街を行進。大勢の視線が集まる中、性犯罪が起きるのは女性のセクシーな服装も一因という意見に抗議した。

この過激な「スラット・ウォーク」と呼ばれるデモは、カナダが発端。トロントの大学で今年1月、警察関係者が女子大生に、「性暴力の被害者にならないためには売春婦のような格好で歩くな」と発言したことがきっかけとなった。これに激怒した女性たちは「女性はどんな服も着る自由があり、性暴力の原因は女性ではない」と反発。カナダでのデモは3000―4000人規模にまで発展し、その後は米国、英国、豪州、ニュージーランドなど世界各地に活動が飛び火。16日には、ついに韓国でも行われた。

韓国版「スラット・ウォーク」には、韓国人女性100人あまりが参加。腕や足に「Don't Touch」というペイントをし、音楽に合わせて踊りを披露した。「服はヤンニョム(タレ)ではない。彼女は食べ物ではない」、「私たちの好きなように服を着させろ!」などと書かれたプラカートもあちこちに掲げられた。

韓国では今年だけでも高麗大学の性暴力事件、漢陽大学セクハラ講義事件、ヒュンダイ自動車セクハラ事件など、韓国社会に大きな波紋を広げるような性暴力事件がいくつも起きている。今回のデモを企画した女性は、このような国内で相次ぐ性暴力事件を受け、韓国版スラット・ウォークの実施を決心したこと韓国メディアに語っている。

韓国のインターネット上には、「デモに同意する」といったコメントが一部にはあるものの、多くは「目的は分かるけど、デモは理解できない」「好きな格好をするのは女性の自由。鑑賞するのは男性の自由」「性暴力は男だけか?逆のパターンもある」「全員、公然猥褻で取り締まってほしい」など反発意見が多く集まっている。

参照:「セクシーな服が強姦を呼ぶ?」 - Pressian
参照:スラット・ウォーク韓国上陸 - ノーカットニュース


(文:林由美)

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