ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が、改めてMFマレク・ハムシクを放出したくないとの考えを強調した。ハムシクは先日、スロバキア『Pravda』で移籍希望のコメントを残したが、デ・ラウレンティス会長はイタリア『ラジオ・マルテ』のインタビューで、次のように話している。

「彼は売却不可能だと言うとき、私は真実を言っている。その上で、断ることのできないような、すごいオファーが届いた場合は、それを聞くだろうね。私のテーブルは常に高くつくんだ。今のところ、そこには誰も座っていない」

つまり、金額を定めることはないが、クレイジーなオファーが届いた場合は検討する考えはあるということだ。

「ハムシクのことが欲しいなら、私が息もできなくなるようにしなければいけない。どうするつもりなのかを明確にし、真剣になって、オファーが選手の価値に見合ったものであれば、テーブルにつくだろう。彼はあのポジションで、ヨーロッパの2人のトッププレーヤー(スティーブン・ジェラードとフランク・ランパード)と比較できる選手だよ」

また、代理人とともに先日からハムシクのマネジメントへ携わっているミーノ・ライオラ氏とミランに対して、デ・ラウレンティス会長は次のように話している。

「サポーターたちはメディアにだまされてはいけない。落ち着かなければいけないよ。私は、ハムシクのコメントがずるく翻訳されたのだと思う。誰かへのアシストをするために、センセーショナルにね。おそらく、ライオラがハムシクのマネジメントに関わるようになったのは、選手よりも代理人の利益になるんだ。ライオラは私のところに来て、壁があるのを目にした。それでおそらく、目標達成のための別の道を探しているんだろう」

デ・ラウレンティス会長はハムシクを放出した場合の代役についても、次のように明かしている。

「(パレルモMFハビエル・)パストーレに我々のフォーメーションでハムシクの代わりはできないだろう。(ウディネーゼFWアレクシス・)サンチェスも同じだ。マレクとは特長が異なる。だが、すぐにハムシクが移籍するのではないし、大変なオファーを受け入れることになったら、同じ役割をハイレベルにこなす選手を獲得するだろう」