ユヴェントスは前節のローマ戦、GKジャンルイジ・ブッフォンやDFジョルジョ・キエッリーニ、FWアレッサンドロ・デル・ピエーロといった重鎮を欠きながらも、MFミロシュ・クラシッチとFWアレッサンドロ・マトリという今季加入の新戦力がゴールを決めて勝利し、まだ遠いながらも4位に入る望みをつないだ。

ユーヴェのオーナー会社『フィアット』のジョン・エルカン会長は、まだ希望を捨てていないようだ。

「将来に向けてより自信を感じている。アンドレア・アニェッリに会長職を託したが、彼が情熱と先見の明でクラブを率いてくれると確信している。ユーヴェの目標は、スポーツ面での結果と財政面の収支のバランスを取るという難しいものだ。もう一つの朗報は、(来季から使用する)新スタジアムだよ。本当に国際レベルの設備だ」

一方、アニェッリ会長はローマにて、東日本大震災に見舞われた日本への連帯を示した外務事務次官の会見で、日本を助けるために全力を尽くすと約束した。

「連帯のための親善試合を開催するという、日本代表の(アルベルト・)ザッケローニ監督の呼びかけを、イタリアサッカー連盟が実現してくれるように願っている。ユヴェントスは日本で2度も世界の頂点に立った。私は、サッカー界が(親善試合を)実現できるように、我がクラブが努力することを保証する」

DFレオナルド・ボヌッチはクラブの公式サイト上で、ローマ戦勝利を次のように振り返っている。

「チームの士気を再び高めるために必要だった、貴重な勝利だよ。僕らは中断せずに戦った。とても危険な相手だったんだ。特に前半はそうだったね。でも、僕らはうまく距離を保ち、後半にハイレベルなプレーをした」

「今のユヴェントスは、ピッチで集中すれば素晴らしいパフォーマンスができるチームなんだ。ヨーロッパへの扉は開いたままだ。僕らは全力で(欧州カップ戦出場を)願わなければいけない。ただ、今は次のジェノア戦のことを考えよう。相手は何も譲ってくれないだろうけど、僕らは3ポイント獲得のために全力を尽くす」