ミランは夢を見ることができるかもしれない。ダービーを制してスクデットを獲得するということだけではなく。偉大なるチャンピオンの獲得のことだ。レアル・マドリーFWクリスティアーノ・ロナウドのことである。ミランのオーナーであるシルヴィオ・ベルルスコーニ氏が、「あのポルトガル人をチームに連れてくることを夢見ている」と語ったという。

ベルルスコーニ氏がC・ロナウドについて語るのは、これが初めてではない。

「子供のころからミランに強くほれている者として、獲得すべき偉大な名手、我々を飛躍させてくれるチャンピオンがいれば、私は決して身を引かない。違いをつくる偉大な選手、C・ロナウドのような選手のことだ」

当時マンチェスター・ユナイテッドに所属していたC・ロナウドが、ローマでのチャンピオンズリーグ決勝でバルセロナに敗れた2009年、ベルルスコーニ氏は「ガッリアーニ(代表取締役)に白紙の小切手を渡した」と、C・ロナウドをいつかミラノに連れてきたいと話していたと言われる。

一方、マッシミリアーノ・アッレグリ監督はイタリア『CHI』の中で、ミラノダービーで2得点を挙げたFWアレシャンドレ・パトについて、「パトにはとても満足している。ゴールだけではなく、今の彼の状況をね。さらなる武器になれるよ」とコメント。勝ち点3差で2位につけるナポリについて、こう話している。

「私はナポリのことをすごくリスペクトしている。3カ月前から、彼らは敬意を払うにふさわしいチームだと言ってきた。シーズンが終わるまで、(ワルテル・)マッツァーリ監督のチームとは激しい争いとなるだろう」