サウナ室の中で女性客が死亡、2日ぶりに発見される

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サウナや休憩スペースが併設され、24時間温浴を楽しむことができる韓国式健康ランド「チムジルバン」。連日、多くの利用客が訪れるが、そのチムジルバンで女性が死亡し、遺体が放つ臭いで2日ぶりに発見されるという、ちょっと信じ難い出来事が発生した。

忠清北道清州市のチムジルバンで15日、サウナを利用していた女性(62)が「酸素天然黄土室」で死亡しているのをチムジルバンの管理人が発見し、警察に通報した。

管理人によると、利用客が「酸素天然黄土室」で変な匂いがするという苦情を受け確認したところ、人が死んでいたという。

警察によると、発見当時、女性は40度近いサウナ室の中で横たわっており、腐敗がかなり進んでいた。13日午後6時15分ごろ、チムジルバンで娘と通話していることから、この時間以降に死亡したものとみられている。

このチムジルバンは、1日数百人の利用客が訪れるが、誰も女性が死亡していることに気がつかなかった。女性は糖尿病を患い、最近は風邪の治療を受けていたことが分かっており、警察は死亡の経緯を調べている。

韓国のインターネット上では、「2日も経っていたのに、誰も気付かなかったなんて…」「チムジルバンは2日間掃除をしないのだろうか?」「現代社会は他人への関心が薄くなったようだ」「サウナ室で寝ている人は多いからなかなか気付かないかも」といった意見が集まった。

チムジルバンには、高温から低温までさまざまなタイプのサウナがある。低温室では寝ている人も多いことから、女性も睡眠中と勘違いされ、死亡発見が遅れたものとみられている。

参照:清州、チムジルバンで死亡した60代女性を発見 - newsis
参照:忠清北道清州、チムジルバンで60代女性の遺体を発見 - 毎日経済ニュース

(文:林由美)

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