エリスパークスタジアムで16日、サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会第6日が行われ、1次リーグG組のブラジル対北朝鮮の一戦は、2−1でブラジルが勝利をおさめた。北朝鮮は終盤に1点を返し、優勝候補を相手に健闘を見せた。

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 サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会第5日が現地時間の15日、1次リーグG組のブラジル−北朝鮮の一戦がヨハネスブルグのエリスパークスタジアムで行われ、2−1でブラジルが勝利をおさめた。北朝鮮は89分に1点を返し、優勝候補を相手に健闘を見せた。

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 韓国のメディアは「鄭大世の涙、北朝鮮は負けたがよく戦った」と題し、北朝鮮はブラジルに2ゴールを許したが、堅い守備と奇襲攻撃で相手を撹乱(かくらん)し、1ゴールを決め、一矢報いた試合となったと報じている。

 試合の開始前に北朝鮮の国歌が演奏された瞬間、FW鄭大世(川崎フロンターレ)は、W杯本戦の舞台に初めて立ったという感激のせいか、こみ上がる涙をこらえることができなかった。髪を短く切り、必勝の闘魂を表した彼の姿も印象的だったとしている。

 主審のホイッスルが鳴り、試合が始まった当初から、ブラジルが圧倒的にボールを支配していた。しかし、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング1位のブラジルに立ち向かう105位の北朝鮮の選手たちは、全く萎縮していなかった。

 ブラジルは波状攻撃を展開したが、北朝鮮の堅固な守備を突破できず、苦心していた。ブラジルのカカ、ロビーニョといった華麗な選手たちにも、北朝鮮の守備陣は一歩もひるむことなく、気迫あふれるプレーで対抗したと伝えている。

 試合後、鄭大世は「すごく大きな舞台で世界一のブラジルと戦えたことをうれしく思う。(次に向けて)1勝すれば上にいけると思うので、信じて頑張りたい」とコメント。あらためて勝利への覚悟を見せたと報じた韓国のメディアも見られた。

 G組は第1節を終え、ブラジルが勝ち点3で首位に、ポルトガル、コートジボワールが勝ち点1、北朝鮮が勝ち点0となった。第2節でブラジルはコートジボワールと20日、北朝鮮はポルトガルと21日に対戦を行う。(編集担当:李信恵・山口幸治)



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