孫社長「ツイケー流行らせたい」 最大テーマは「ツイッター」
ソフトバンクモバイルは2010年5月18日、10年夏商戦向けの新機種20機種・54色を発表した。そのうち14機種が、ツイッター用のソフトが事前にインストールされ、待ち受け画面からツイッターに簡単にアクセスできる「ツイッター対応ケータイ」で、孫正義社長は、ツイッターについて「今回の発表会の唯一・最大のテーマ」と断言した。
18歳未満はフィルタリングされて原則ツイッターが使えないことについては、「そんな決まり間違っている!」と声を荒げる一幕もあった。
ツイッターついていないとケータイじゃない
都内のホテルで行われた発表会では、冒頭10分間以上にわたって、
「朝起きて真っ先に触るのがツイッター。新聞読んだり歯を磨いたりするよりも、まずはツイッター」
と、ツイッターに熱中している様子を熱弁した。その上で、アイフォーン(iPhone)利用者の28%がツイッターを利用しているのに対して、アイフォーン以外のケータイ利用者でツイッターを利用している人は3%しかいないことを指摘。
「ワンセグやおサイフケータイなど、『どうしても(アイフォーンではない)一般ケータイがいい』という人もいる」
と、「ツイッターケータイ」に注力する狙いを説明した。
この日発表されたのは、1210万画素のカメラとハイビジョン動画撮影機能を備えた防水ケータイ「AQUOS SHOT 945SH」(シャープ製)など。孫正義社長は、ゲストとして登場した上戸彩さんの浴衣姿をステージ上で撮影し、ツイッターにアップロード。新製品の使いやすさをアピールしていた。
また、
「『ツイッターがついていないとケータイじゃない』、こういう時代がくる」
「(世界標準から外れた『ガラパゴスケータイ』を揶揄する)『ガラケー』という言葉があるが、今思いついた『ツイケー』(ツイッターケータイ)という言葉を流行らせたい」
とも意気込んだ。
「18歳未満フィルタリング」に怒る
だが、質疑応答になると表情は一変。18歳未満の人が契約した場合は、現状ではフィルタリングがかかってツイッターが利用できないことを記者から質問されると、
「大人と学生がコミュニケートできない、そんなナンセンスなことを許してはならない。それはまさに、神に対する冒涜。もし、ツイッターで政府が『18歳未満はフィルタリングかけろ』って言ったら、私は総務省にガソリン持っていって火を付ける」
と声を荒げた。記者が「ツイッターは(閲覧規制の対象になる)ブラックリストに含まれている」と、改めて確認すると、
「そんな決まりは間違っている!そんな決まりがあるのであれば、即刻変えねばならん!」
フィルタリングのルールを変更したい考えを明らかにした。
さらに、
「だいたい、今回の参院選で解禁されないという話があるけれども、それこそ世界から笑われる。とんでもない」
と、「候補者が選挙期間中にブログの更新をすることは可能だが、ツイッターは不可」として与野党が合意した公選法改正案に対する批判も展開していた。
また、発表会では、生中継サイト「ユーストリーム」を運営する米ユーストリーム社と協同で、日本法人「ユーストリーム アジア」を設立することも発表された。
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