イングランド代表を率いるイタリア人指揮官ファビオ・カペッロ監督は、南アフリカ・ワールドカップ(W杯)に出場する選手たちに、かなり厳しい要求をしている。

以前から短期決戦におけるコンディションの重要性を強調していた同指揮官は、W杯期間中にクラブとの契約に関する問題を持ち込まないよう求めているようだ。

イングランド代表候補では、MFスティーブン・ジェラード(リヴァプール)、MFジョー・コール、DFアシュリー・コール(以上チェルシー)、GKデイビッド・ジェームズ(ポーツマス)、MFジェームズ・ミルナー、FWエミール・ヘスキー(以上アストン・ヴィラ)、DFマシュー・アップソン(ウェスト・ハム)、MFショーン・ライト=フィリップス(マンチェスター・シティ)、MFマイケル・キャリック(マンチェスター・ユナイテッド)といった選手の将来が不透明な状況だ。

この点を危惧するカペッロ監督は、「これは私が直面するであろう問題の一つだ。選手たちには、南アフリカで集中して戦ってもらいたい。移籍市場のことは置いてもらいたいものだ。選手たちには集中してもらい、試合のことだけを考えてほしい。そんな中での移籍の話は邪魔になるだろう」とコメント。大会に集中できる環境を整えることを要求した。