キヤノンのデジタル一眼カメラ「EOS 7D」

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デジタル一眼カメラは、カメラメーカーだけでなく家電メーカーが参入するなど、不況のなかでも活性化がみられる市場のひとつだ。そんなデジタル一眼カメラの市場をけん引するキヤノンからデジタル一眼カメラの新モデルが投入される。

キヤノンは9月1日、都内 キヤノンSタワー3階 キヤノンホールSにおいて、デジタル一眼カメラの新製品「EOS 7D」の記者発表会を開催した。

「EOS 7D」は約1,800万画素CMOSセンサーの高画質と約8コマ/秒の高速連写を両立させ、プロ機に迫る高画質と高性能を実現した。


■新製品を起爆剤に市場を活性化 - キヤノン 川崎社長
キヤノンマーケティングジャパン株式会社 代表取締役社長 川崎 正己氏から「EOS 7D」の概要とマーケティング戦略について説明があった。

川崎社長は開口一番、「写真分野はキヤノン発祥の分野であり、思い入れも大きいものがあるこの分野で仮にも負けたり停滞したりするのは絶対に許されないと思っている。」と、デジタル一眼カメラの市場に掛ける意気込みを語った。
キヤノンマーケティングジャパン株式会社 代表取締役社長 川崎 正己氏

キヤノンはミドルクラスのデジタル一眼カメラとして、35mmフルサイズCMOSセンサーによる高画質が特徴の「EOS 5D MarkII」と、本格的に写真を始めようとするユーザーとハイアマチュアに最適なスタンダードモデル「EEOS 50D」の2ラインを投入し、デジタル一眼カメラの市場の成長に貢献してきた。

今回発表した「EOS 7D」は、スポーツやスナップ、動物、乗り物の撮影など、動きのある被写体の撮影から静物や風景撮影にいたるまで幅広い用途に向けて開発した製品となっている。
キヤノンのデジタル一眼カメラ「EOS 7D」

「EOS 7D」は「EOS 5D Mark II」の下位機種で「EOS 50D」の上位機種にあたるミッドクラスのデジタル一眼レフカメラ。新たに自社開発した約1,800万画素CMOSセンサー(APS-Cサイズ)と高性能映像エンジンを2個装備した「デュアル DIGIC 4」の採用により、高い解像度感と豊かな階調性を備える。
価格はオープンプライス。店頭予想価格はボディのみで19万円前後の見込み。

ISO感度は常用設定の100〜6400に加え、拡張設定にIS12800を用意することで、暗い場所での撮影にも威力を発揮する。また高速データ転送を可能にしたCFカードの規格Ultra DMA(UDMA)に対応。最高約8コマ/秒の高速連写と約94枚の連続撮影が可能。動画撮影機能「EOSムービー」は、1,920×1,080ピクセルのフルHDに対応する。

以上のようにあらゆるスペックで圧倒的な進化を遂げ、デジタル一眼カメラの常識を革新することから「IMAGE MONSTER(イメージモンスター)」というセカンドネームを持っているわけだ。

そんな「EOS 7D」の製品開発にあたっては、特別なプロジェクトを組織して写真表現にこだわりや情熱を持つユーザーを調査・研究し、写真を撮る喜びとカメラを持つ喜びを同時に満足させる製品づくりを追及している。

独自開発のCMOSセンサーや高性能映像エンジンなどによって優れたスペックを実現するとともに、ボディデザインやホールド感、シャッター音なども重視した上質なカメラに仕上げた。

キヤノン 川崎社長は「キヤノンは本日ご紹介する新製品を起爆剤としてさらに市場の活性化を図り、積極的にマーケティング活動に注力していく。」と、デジタル一眼カメラ「EOS 7D」による同社のマーケティング戦略を明らかにした。

キヤノンは今後、新製品「EOS 7D」を「EOS 5D Mark II」と同様に熱心な写真愛好家をターゲットとして市場投入し、ハイアマチュア向けのラインナップを3ラインに強化することにより、エントリーからプロまでのラインアップにさらなる厚みを加え、拡張し深化し続ける一眼レフカメラのユーザーニースに対応していくとしている。

EOS 7D 製品情報
キヤノン