「銀河鉄道999」新作で若田光一宇宙飛行士がアニメに変身

　第1作劇場公開より30 周年を迎える「銀河鉄道999」。「宇宙・鉄道・夢」をテーマに、7月22 日に皆既日食を迎えた鹿児島からはじまる壮大なオリジナルストーリー「銀河鉄道999 ダイヤモンドリングの彼方へ」に、宇宙飛行士の若田光一が本人役で登場することが決定した。

　アニメを企画した日本宇宙少年団の理事長を務めている松本零士氏と、若田宇宙飛行士が、以前より交流があることから実現したもので、宇宙飛行士を目指す少年がくじけそうな時、国際宇宙ステーションからの中継として、街頭大型ビジョンに映し出された若田氏からのメッセージを受け取り、宇宙飛行士への気持ちを強くするきっかけとなるシーンに登場。14日、日米を中継してのアフレコ収録を行った。

　今回の出演について若田光一は、「小さい頃から作品は好きで観ていたので、出演できたことを大変光栄に思っています。舞台である鹿児島は、父親の出身地だったこともあり、小さい頃からとても慣れ親しんだ土地。鹿児島はロケット発射基地が二つあり、宇宙に一番近い日本の県なのかなという気がしています」とコメント。

　国際宇宙ステーション長期滞在中、松本零士と電話で会話したことについて「松本先生には、私が宇宙飛行士候補者に選ばれた時から、色々な広報活動を通じて、宇宙の素晴らしさ、夢を教えていただいた記憶があります。いま、大西さん、油井さんがヒューストンで訓練を始めようとしていますが、17 年前、私も夢と希望にあふれてヒューストンに来て訓練をしていく中で、松本先生と話し、自分が思う宇宙への理想像と、夢と松本先生が抱いていた夢を聞き、宇宙への夢がさらに膨らんでいった気がします」とエピソードを披露した。

　「銀河鉄道999 ダイヤモンドリングの彼方へ」は、9月9 日に開催される「銀河鉄道999映画祭 in 鹿児島」での公開を皮切りに、様々な場所での上映を予定している。