「サブウェイ123 激突」
 先日、名優デンゼル・ワシントンが9年振りの来日を果たし、大きな話題を呼んでいる映画「サブウェイ123 激突」。デンゼル・ワシントン演じる地下鉄職員が市民の安全を守る為にハイジャック犯に挑む姿が印象的な本作だが、ジョン・トラボルタ演じるハイジャック犯ライダーの大胆かつ計算しつくされたトリックの数々も大きな見所であると言える。人質を武器にニューヨーク市長に1,000万ドルを要求するライダー。一見、身代金目的の犯行のように思えるが、物語が進行するに従い、そこに隠された"あるもの"の存在が明らかになっていく。

 "金の価値は永遠"。ペイオフ全面解禁で資産運用も自己責任となった今、保有資産のリスク分散を目的に、資産の一部として金を保有するメリットが各メディアで取り上げられているが、金の魅力には主に下記の5つがある。

1)有事の際に大きく値上がりし他の資産の目減りを補う。
2)価値がゼロにならない実質資産であること。
3)資産の一部として長期保有できること。
4)世界中どこでも換金可能なこと。
5)インフレヘッジとして最適な商品であること。

 株式や債券は発行している企業が倒産すると、ただの紙切れになる恐れがあるが、かつて金本位制が採用されていた時代に、金が通貨としての役割を担っていた名残として各国の中央銀行は外貨準備の一定の割合を常に金で保有している為、金の価値がゼロになるということは無い。

 また、金は1,063℃の高温にならなければ、融けることが無く腐食することも無い為、どんな災害にあっても消えることはなく、ペーパー資産と違い優位である。過去の例から見ても、戦争やテロといった社会的不安発生時にその価値が高まるのが特徴のひとつだ。

 ここ30年以内で金価格が上昇した事例にはソ連によるアフガニスタンへの軍事介入、1987年の株価の暴落"ブラック・マンディ"など様々なものがあるが、私達の記憶に新しい2001年9月11日の米同時多発テロ事件の際には、事件が引き金となり金貨価格が上昇パターンに入り、事件前の平均価格279.91ドルから、12月にはドル建て価格でも7年ぶりに400ドルを突破、年平均価格は363.58ドルを突破する事態となった。"有事の金"と称される金だが、その通り人々が社会に不安を感じた時こそ、金は力を最大に発揮するのである。

 1999年9月の底値から上昇トレンドを描き続けている金が持つ力、金の上昇トレンド全てを把握し、人々を恐怖に陥れる事件を実行するそのライダーの姿は、過去映画で描かれた犯罪者の中でも恐ろしく知的なものであるといえよう。「たった一つの車両で、ニューヨークをハイジャックできる」不敵に言い放つライダーの恐るべき計画の全ては、劇場で明らかとなる。

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映画「サブウェイ123 激突」特集

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