プロレスラー三沢光晴の死は、プロレスファンだけでなく、社会全般にも衝撃的なニュースでした。 生前「受身の天才」と呼ばれた三沢ですが、プロレスの受け身は大切な説得力につながります。

私は40年プロレスファンをやっていますが、いまだに「プロレスってショーでしょ?八百長でしょ?」と言われます。
そんなバカな話ある訳ないじゃないですか。全部本気ですよ。流血はちゃんと額から出てるんですよ、ちゃんとカミソリでカットして。

そういった話において、私は「時代劇は全部八百長です。今は平成21年ですから」とイヤミな答えをするお子ちゃまです。40代、大学院教員ですが、何か?
よーするにショーを純粋に楽しみたくて見てるのに、シナリオがあるかどうか等、関係ないんですよ。

ただし!一つだけ真実があります。本物のプロレスラーの体を見ればわかる、ということです。昔私はアニマル浜口さんが”ああ”なられる前、現役プロレスラーだった時、ファンクラブイベントで何度かお会いさせていただき、しかもお酒までおごっていただきました。
国際プロレスのIWA世界タッグ王者時代の浜口さんは、身長は実はたいしたことなく、私より低いかも、位だったのですが、体の厚みが人間離れしてたのです。
「酔っ払ってプロレスラーにケンカ売った」なんていう都市伝説がありますが、本物のプロレスラーの体を見たら、普通はそんな気は起きない、それほど「体が証拠」な人たちだと思いました。

プロレスは「受け身のスポーツ」、「受身の美学」なのです。普通ならロープに飛ばされずに、そのまま反撃すれば良いだけなのですが、プロレスはちゃんと「相手の技を受け」そのままロープに「飛ばされ」そしてまっすぐ帰ってきたところを三沢ならエルボー、ハンセンならラリアート、 ミング(元プリンス・トンガ、ハク)ならトンガン・デス・グリップなんです。


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