バルサからR・マドリーへ。このタブーとも言える移籍を選んだフィーゴが、スペインのフットボール誌“Don Balon”のインタビューに応じ、当時を振り返った。まずバルサでプレーした5年間については、「最高だった」とフィーゴは語った。

 R・マドリー移籍については、「自分がしたことはあまり良いようには思ってもらえなかったが、内心では間違っていなかったと思っている。いつもどういう状況だかはクラブ幹部に話していた。しかし、正当に評価してくれなかった」と移籍の理由を述べている。

 しかし、間違いも認めるフィーゴ。「インタビューで間違えた」とSport紙に対し、R・マドリー移籍はないとする発言をしたことについて触れた。大ブーイングで迎えられ、豚の頭まで投げられたカンプ・ノウでの試合については、「スタジアムの雰囲気は異様だったが、とにかく自分のプレーに集中することだけを考えていた」と告白した。今だからこそ落ち着いて話せるR・マドリーへの移籍話し。スペインサッカー史上に一つのドラマを作った事件だった。

(スペイン通信)