アトレティコ・マドリーが7年ぶりにヨーロッパの舞台に立つ。インタートトカップ3回戦第2戦、グロリア・ビストリタをホーム、ビセンテ・カルデロンに迎えたアトレティコは1-0で勝利を収め、UEFAカップの出場権を手に入れた。

 アウェイでの第1戦に2-1と敗れ、苦しい立場に立たされたアトレティコだが、新加入のディエゴ・フォルランがデビュー戦となるグロリア・ビストリタ戦で初ゴールを決め、チームを勝利へと導いた。これでトータルスコアは2-2。アウェイゴールの差でアトレティコがUEFAカップ出場権を獲得した。

 前半10分、相手DFのパスミスに狭いエリアに入り込んだフォルランのシュートがネットを揺らし先制。チャンスを作るも追加点は生まれず、アトレティコはこの1点を守り切り、苦しみながらも勝利を収めた。

 また、U-20ワールドカップの優勝&得点王のセルヒオ・アグエロも疲れを見せることなく、そのスピードと動きを活かしチャンスを作り、ゴールを狙ったが、この日はゴールという運には恵まれなかった。しかし、素晴らしいキレを見せていた。

 移籍後初ゴールを決めたフォルランは試合後、「デビュー戦でゴール、そしてUEFAカップの出場権と夢のようなデビューとなったね。でも、まだ先がある」とコメント。カルデロンでのデビュー戦にまずまずの手応えを感じたようだ。

 ヨーロッパの舞台に立つという目標を達成したアトレティコは、UEFAカップ予備戦の2回戦を戦うことになる。チームのエース、フェルナンド・トーレスはリバプールに去ったが、シマオ、ルイス・ガルシア、フォルラン、アッビアティ、ラウル・ガルシア、クレベル・サンタナ、ディエゴ・コスタと大量補強し、選手層はかなり充実した。選手達の活躍、そしてアギーレ監督の手腕に期待が高まる。2000年を最後にヨーロッパの舞台から姿を消したアトレティコのヨーロッパへの新たな挑戦はこれから始まる。

(スペイン通信)