中盤でゲームメイクができるクリエイティブな選手を探し続けるレアル・マドリー。ミランのカカ、アーセナルのセスク獲得が叶わないとなった今、アヤックスのオランダ代表MFウェズレイ・スナイデルに白羽の矢を立て、獲得に動き始めている。

 “スナイデル獲得作戦”は12日にもすでに動きを見せており、レアル・マドリーはまず彼の代理人とコンタクトを取り、スナイデルの移籍の可能性ついて探りを入れている。「レアル・マドリーが真剣に動くのであれば、(スナイデルの)移籍は早くにもまとまる可能性はある」と同代理人コメントしていることから分かるように、スナイデル側もこの移籍に乗り気であり、同代理人はレアル・マドリーからのアヤックスに対するオファーを待っているところだという。

 2ヶ月前にはバレンシアもスナイデル獲得に動いていたが、バレンシアが提示した1200万ユーロ(約20億1500万円)に対し、アヤックスの要求は1500万ユーロ(約25億1900万円)と両クラブの間で大きな開きがあったため交渉が成立することはなかった。

 スナイデル本人もスペインのチームでプレーすることを希望している。シュスター新監督もレアル・マドリーの監督に就任した際、スナイデル獲得をクラブ側に要請していたことから、レアル・マドリーがスナイデルを獲得することについては問題もないはずだ。レアル・マドリーがアヤックスが対し正式にオファーを出し、交渉が始まれば、スナイデル獲得も時間の問題となる見方が強い。レアル・マドリーとしては、プレシーズンキャンプが始まる前までに契約をまとめてしまいたいといったところだろう。

 その一方で、一度は諦めたバレンシアもスナイデル獲得に再び動き始めたという噂もある。スナイデル獲得を巡ってレアル・マドリーとバレンシアでの争奪戦が繰り広げられそうな気配を見せている。

(スペイン通信)