あのニューズウィークの表紙を飾った"メイドさん"。アキバ文化はいまや世界に誇る日本文化の一つだ。

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皆さんは、"アキバ体験"なるものをしたことはありますか?
巷は今まさにゴールデンウィークに沸きかえり、どこへ行っても黒山の人だかり、芋洗い状態なのであります。同じ人混みでもみくちゃにされるのならば、いつでも行ける映画館や遊園地などの定番コースより、いっそのこと"ヲタクの聖地"と呼ばれる秋葉原でディープなひと時を過ごしてみるのも一興ではないでしょうか。

アキバ系のサブカルチャーを紹介する「カオス通信 GW特集号」では、そんな皆さんの"初めてのアキバ体験"を応援するために、バックナンバーを振り返りながら、アキバのトレンドをあらためてご紹介していこうと思います。

世に言う"アキバ系"とは、秋葉原に象徴される文化や秋葉原に集まる人々のファッションや、行動スタイルを指す言葉であり、A-BOY(エー・ボーイ)などと呼ばれることもあります。

アニメやマンガを趣味とし、熱中する人々を揶揄する意図で使われていましたが、いまやアキバ系はひとつの確立した"文化"といっても過言ではありません。

それは、世界に名だたるニューズウィークの表紙をメイドさんが飾ったり、秋葉原が浅草や東京タワーと並んで外国人観光客のメッカとなっていること、"ヲタク"という言葉が海外でもそのまま"Otaku"として使用されていることからも明らかでしょう。

ニューズウィークは萌えているか?
ニューズウィークは萌えているか?

さらに、マンガ好きの麻生外相にいたっては、日本のポップカルチャーを文化外交に活用しようという"アニメ文化大使構想"を打ち出すほどです。

麻生外相のアニメ文化大使構想を考える
麻生外相のアニメ文化大使構想を考える

ちなみにアキバ系が愛するのは、基本的にはマンガやアニメのキャラクター、つまり"2次元"です。どんなところにいても愛するキャラに包まれていたい。そんな風にピュアな思いが突き抜けていくと、愛車を萌えキャラで飾りたてるデコトラならぬ"痛(いた)車"というムーブメントに発展することもあります。

萌えキャラと駆け抜ける!"痛(いた)車"の新たなるヲタク伝説
痛(いた)車の新たなるヲタク伝説

そんなサブカル文化の発信地である秋葉原で、急激に増殖しつづけているのが"メイド喫茶"です。愛らしいメイドさんに給仕してもらい、つかの間のご主人さま気分を満喫できる"究極の癒し空間"であると筆者などは思うのでありますが、近年のメイド喫茶ブームによって出店が相次ぎ、コレだと思うお店に出会えることは少なくなってきている様子です。

メイド喫茶の選び方10ヵ条(暫定版)
メイド喫茶の選び方10ヵ条(暫定版)

アキバ系は男子のみ専売特許ではなく、女子にも広くひらかれているジェンダーフリーの文化でもあります。なかでも男同士の恋愛をこよなく愛す女子は、"婦女子"ならぬ"腐女子"と呼ばれ、独特の文化を形成しております。

腐女子コミックの乙女心
腐女子コミックの乙女心

このように、秋葉原は多様な文化をはらみ、そのどれをも分け隔てなく受け入れる、いわば"趣味・嗜好のるつぼ"です。まだ未体験な方は、ぜひ世界に誇る"ヲタクのワンダーランド"を体験してみてはいかがでしょうか?

また、ゴールデンウィークに東京から地方に帰省される方には、おでん缶を始めとするアキバならではのお土産をお買い求めいただいて、アキバ文化をぜひ全国に広めていただきたいと思います。
秋葉原でポストおでん缶を探してみる
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