15日、東京国際フォーラムで始まった「ベンチャーフェア JAPAN‘07」の会場の様子。(撮影:久保田真理)

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ベンチャー企業の取り組みなどを紹介する「ベンチャーフェア JAPAN'07」(中小企業基盤整備機構主催)が15日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで始まった。17日まで。

 同フェアは、今年で9回目。246ブースで各企業の経営活動を展示するほか、専門家がマーケティングや販路開拓などに関するアドバイスを無料で行ったり、さまざまな内容のセミナーを開催している。

 女性が活発なプレゼンテーションを行っていたのは、商品開発や在宅ワークの支援業務を手がけるキャリア・マム(東京都多摩市、堤香苗社長)。20−40代の主婦を中心に10万人の会員を持ち、地域情報を収集してマーケティングに役立てたり、店舗やサービスに対する覆面調査を行うなど、幅広く事業を展開している。同社社長室の西野雅美さんは、「主婦の“本音”が集まるので、他の企業調査とは全く違う結果になることもある」と話し、消費者としてのより確かな視点を持っていることを強調した。

 また、ビジネスコミックを制作する「ぜんけいれん」(東京都千代田区、細野雄史代表)は、マンガを使って問題解決を図ろうとするユニークな会社。企業の会社案内、営業マンのモチベーションを高めるマンガなど、2005年3月の設立より約70点を作成した。導入部分はマンガにし、重要な箇所は文字で表現すると、全て文字で制作されたものより理解しやすいという。「マンガは分厚い本の内容を薄くすることができる。マンガが身近な世代には、手に取りやすい」と同社ビジネスコミック編集部の柳澤敦さんは話した。

 入場無料。開催時間は午前10時から午後5時まで。【了】

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