クロアチア首都ザグレブの公立図書館の卓上に置かれた「アンネの日記」(2019年2月14日撮影)。(c)Damir SENCAR / AFP

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【AFP=時事】クロアチアで、ユダヤ人少女アンネ・フランク(Anne Frank)が第2次世界大戦(World War II)中につづった「アンネの日記(Diary of a Young Girl)」が教育課程から削除された。これを受けて国内で批判が集まり、14日までに再採用を求める嘆願書に約3000人が署名した。

 アンネ・フランクは1942年6月から1944年8月にかけて、ナチス・ドイツ(Nazis)の迫害から逃れるためオランダの首都アムステルダムにある隠れ家でこの日記を書き続けた。これまでに67言語に翻訳され、発行部数は計3000万部以上に上っている。

 アンネの日記も含まれている推薦図書リストそのものが、このたびクロアチアの教育課程から削除された。

 嘆願書に署名した人々は、「ホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)は省略し得る問題ではない」として、アンネの日記は必読書の一つに選ばれてしかるべきだと訴えている。

 ブラジェンカ・ディビアク(Blazenka Divjak)科学・教育相はフェイスブック(Facebook)の自身のページで、問題をめぐる「批判を受け入れる」とともに、教師らに対し課題図書として提示するよう呼び掛けていくと投稿した。

 クロアチアでは2017年にも、同大戦中の親ナチス政権が関わった犯罪にまつわる展示が含まれていたとして、アンネ・フランクに関する展示会の開催を拒否し非難を受けた学校もあった。

【翻訳編集】AFPBB News