フェデラー、ジョコビッチは「もっとよくなると思う」。ライバルとの競争激化を予想

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「レーバー・カップ」(アメリカ・シカゴ/9月21日〜23日/室内ハードコート)で同じチーム・ヨーロッパとして、夢のダブルスを組んだロジャー・フェデラー(スイス)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)。Tennis World USAによると、フェデラーはジョコビッチのプレーは「もっとよくなると思う」と話した。

過去46回も対戦している両者、フェデラーは22勝24敗とわずかに負け越している。ジョコビッチの強さを十分に理解しているフェデラーは「(ジョコビッチは)怪我をして以来、完全にベストなプレーはしていないと思う。非常にいいプレーをしているが、2・3年前絶好調の頃は、彼に勝つのは事実上ほぼ不可能だった」と振り返る。

だからこそ「彼はもっとよくなると思うし、そのことは彼にとって非常に励みになると思う」とエールを送った。

ジョコビッチはあのピート・サンプラス(アメリカ)と同じ、グランドスラムのタイトル14個を獲得している。その事を引き合いに、2人は似ているかと聞かれたフェデラーは「とても違っている」と答えた。

「非常に違うタイプのプレーをする。ノバクはより社交的で、ピートはどちらかと言えば殻に閉じこもるタイプだった。一方(サンプラス)はネットに出るが、もう一方は攻撃的なベースライナーだ。ピートの記録に並ぶなんて、すごい偉業だ。あの記録は長い間、僕ら全員にとって、遙か彼方にあるように見えたものだった」

フェデラーはさらに、2018年シーズン様々な怪我から復帰している他のライバルにも触れ、今後の競争激化を予想している。「ここ数年怪我に悩まされてきたワウリンカやラオニッチ、錦織、マレーが復帰したのは嬉しいことだ。実際、男子テニスは今充実していると思う」

生きるレジェンドであるフェデラーと、ジョコビッチやナダルとのライバル関係。さらに彼らに追いつき追い越そうとする上位陣や次世代の選手たち。ますます過熱してゆく男子テニス界から、目が離せない。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「レーバー・カップ」でのフェデラー
(Photo by Bilgin S. Sasmaz/Anadolu Agency/Getty Images)