一塁ベースを踏んだ際に負傷したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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大谷はニゴロで一塁ベースを踏んだ際に足首捻挫「変更できないのか?」

 27日(日本時間28日)のヤンキース戦で走塁中に左足首を捻挫したエンゼルス大谷翔平投手。28、29日(同29、30日)と2試合連続でスタメンから外れ、5月1日(同2日)の本拠地オリオールズ戦で予定されていた先発登板を回避することも正式決定した。今季のメジャーリーグの主役に降りかかったアクシデントを受け、地元テレビ局の司会者がベースの素材変更を呼びかける事態となっている。

 まさかの故障だった。27日のヤンキース戦。2回の第1打席で開幕投手のセベリーノから右翼へ4号先制ソロを放っていた大谷は、5回の第2打席は二塁へのゴロに。一塁へ全力疾走したが、ヤンキース一塁手のニール・ウォーカーはベースの真ん中に立っていた。加速していた大谷は、衝突を避けるように両手を前に出しながらベースの隅を走り抜けたものの、結果として左足首を捻ってしまった。

 超満員の観衆がプレーを楽しみにしていた二刀流のスターは、負傷で2試合連続欠場。このアクシデントを受け、名物アナウンサーが声を上げた。ESPNやMLBネットワークで司会を務めるブライアン・ケニー氏が「これでマイク・トラウト、ブライス・ハーパー、そして、ショウヘイ・オオタニがベースが要因となって故障した。我々はこれを変更できないのか?」とツイッターで問題提起をしたのだ。

 この場面、大谷は走る軌道を変えながら、ベースの隅を踏んだ際に足首を痛めた。エンゼルスのマイク・ソーシア監督は、本来は二塁手のニール・ウォーカーが不慣れな一塁を守っていたためにベースの中央にいたことが故障の要因になったと指摘したが、ケニー氏はベースそのものが故障の理由だとした。

ファンも同調「ベースの高さを低くすればいいじゃないか」

 メジャーのベースは強化ゴムでできており、地中に固定されているが、走者の怪我の要因となることもある。大谷のみならず、エンゼルスのマイク・トラウト外野手、ナショナルズのブライス・ハーパー外野手というメジャーの若き二大スーパースターも、走塁時にベースに関するトラブルで故障した過去があったと、ケニー氏は指摘した。

 そして、走塁で怪我するリスクがあるベースを改良できないものか、と提言。返信欄には名物アナウンサーに同調する声も出ている。

「ジミー・ホッファのことも忘れてはいけない」

「マチャドも数年前に怪我した」

「アダム・イートンもだ」

「ジミー・ネルソンも忘れるな」

「ベースの高さを低くすればいいじゃないか」

「Tボール(子供向けの野球)のように平らなゴムにする必要がある」

「将来的な怪我を防ぐために安全なベースを作ることに問題は無いはず」

 二刀流のスターの故障で浮上したMLBの“ベース改良論”。名物アナウンサーの提言が波紋を広げることになるのだろうか。(Full-Count編集部)