IoTによる未来の子どもたちの安全と親からの拘束

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未来は“The Internet of things子供のためのIoT”は疑いようもないことだ。そのコンセプトは複雑なようでありながら、IoTの基本は単純なものである。電話や時計、スピーカーや電球など毎日触れるものがインターネットにつながっているだけのことだ。

このことによりモノが我々とコミュニケーションを取ることができるようになり、これに学習機能を足してやることで我々の生活はよりシンプルなものとなる。

家がよりスマートになり、IoTデバイスの数は増え快適になるが、子どもたちがそれらモノと暮らす中で学ぶようにもなっている。

 

IoT世代の子供が増えている

食料品店から携帯で冷蔵庫の中身を確認したり時計から火災警報器を確認できたりと、IoT製品の種類はそうそうたるものだ。実質上、あらゆるデバイスがクラウドありきになってきている。

あなたの心拍数や体温の計測、冷蔵庫に何が残っているか、子供はどこにいるか、歯は十分に磨けているか、ほぼあらゆることがコネクテッドデバイスを通じて知ることができる。Gartnerは2017年時点で84億ものIoTデバイスが世界中で使われていると見積もっている。2016年からすると31%の成長率となり、2020年にはその数が204億に達するとみられている。

コネクテッドデバイスが溢れかえる中で、WiFiは贅沢品というよりは必需品になりつつある。世界はよりスマートなものになっていき、未来の子供たちはこの世界についていかなければならないが、驚くべきことは彼らにはそれができているということだ。幼児が我々大人よりも上手にスマートフォンを使えるのを見たことがあるだろう。私の娘などは「お母さん」という言葉を覚えるより先に自分撮りのポーズを覚えたくらいだ。

 

子どもたちにとって意味することとは?

子どもたちの将来について話を進めたいが、まず多くの企業が子どもたちにコーディングを教えようとしているのは素晴らしいことだ。Amazon Alexaなどが子どもたちに外国語を教える日も来るのだろう。Googleは質問に対して検索者の次の質問を予測した上の十分な答えが数秒で返ってくる。今の子どもたちは情報が即座に手に入るだけでなく、場所に関係なくモノにアクセスできる時代に生きているのだ。(私自身、自宅のインターホンが鳴らされた時に外国で応対したことがある) インターネットはほんの始まりでしかない。我々にはモノのインターネットがあるのだ。

IoTによっておもちゃもスマートになった。コネクテッドなおもちゃがあるということは、子どもたちの体験するものがより変化に富んだダイナミックになり、ソフトウェアアップデートのおかげでよりよいものになっていくということだ。こうした技術により子どもたちは創造し、遊び、おもちゃに自分のコードを仕込むこともできるようになるだろう。コネクテッドなおもちゃは子供にロジックを教えるというだけではなく、自分のやったことがリアルタイムで形になるということを教える意味でもSTEMから注目を集めている。

 

安心感

スマートデバイスではサーモスタットの設定を手を動かすことなく変更することができるようになっただけでなく、親にも安心感がを与えます。あなたがテクノロジーに詳しければ、一日中こどもの心配をして追い掛け回さなくても、こどもに持たせている、電話や時計などほかのデバイスを通じて、常にどこでだれといるのか位置情報を追跡することが可能になり、セキュリティを超えたメリットを得られるだろう。

時間に追われている今日の両親たちにとって、利便性は重要な点だ。ベイエリアでの子供のアクティビティを育むResoを設立したSuzanne Felsonは「スマートデバイスでチェックインできるからという理由で子供の教室やキャンプに参加する親は増えています」と語る。親の多くの反応は「これをもっと前から知っていれば」というものだという。

あなたとその子どもたちの夢の多くはIoTデバイスで実現しようとしている。これらについて知ろうとしないのは恥ずかしいことであり、親子関係に取り入れるべきだ。あなたが成長する中で育っていったテクノロジーを思い起こしてほしい。そして今や幼児がそれらのコードをつくり上げることができる時代が来たということだ。すべての子供がコーディングの天才だというつもりはないが、それでもテクノロジーはその希望をくれる。可能性は無限である。だがIoTによってできることを可能にし、家族を安全なものにするため、まずはそのメカニズムをよく理解しなければならない。

 

明るい未来の問題

コネクテッドデバイスが世に出回ることによるセキュリティ上の懸念があるのは確かだ。我々は世のありとあらゆるものにIPを割り当てることができるだろう。だがこれらデバイスが無くてはならないものとなれば、こういったところからビジネスチャンスが生まれるのではないか?ただ今のところは親が子供のことを見守るしかないだろう。

コーヒーメーカーから空調、コネクテッドカーにいたるまで、いろんなデバイスが出てくることに戸惑うことはないが、それでも自身の情報を安全に保つことは必須である。コネクテッドデバイスはすでにあり、今後もますますありふれたものになっていくのだ。

セキュリティ上の懸念はあるものの、モノのインターネットは多くの観点において我々の生活を改善してくれるものだ。子供がどこにいるか常に目を光らせているのは親としてなんだか悪いような気もしてくる。

IoT技術が進歩する中で、娘は私が考えもしなかったようなことを可能にするのだろう。だが私が同じ年の頃にやり遂げてきたようなことを娘はすることができないかもしれない。ともあれ親としては未来が明るいものだと思いたいものだ。

SERENITY GIBBONS
[原文4]