エース流出危機のドルトムント監督 オーバメヤンの違反行為は「本当に理解できない」

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アーセナル移籍希望と噂のオーバメヤン シュテーガー監督「失望は間違った表現」

 MF香川真司の所属するドルトムントは、ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンの度重なる規律違反に端を発する去就問題に揺れている。

 今季途中からチームを率いているペーター・シュテーガー監督は、移籍を希望しているとも言われるエースの行動について「失望しているというのは間違った表現」、「理解が追いついていない」と語った。ドイツ紙「シュポルト・ビルト」が報じている。

 オーバメヤンは14日に行われたヴォルフスブルク戦で突如メンバー外となって試合を欠場。クラブは規律違反があったと発表しており、昨年11月のシュツットガルト戦で度重なる遅刻を理由にメンバー外とされたのに続いて、今季二度目の処分となった。

 プロ選手として目に余る行為には批判も多く飛び出し、一部のチームメイトからは不満の声が上がっていたとも報じられていた。さらにここに来て、アーセナル移籍を希望しているという話題が過熱。ドルトムントはエース流出という危機に直面している。

 そうしたなかでドルトムントのシュテーガー監督は、渦中の話題について自身の見解を明かした。

「失望しているというのは間違った表現。というよりは、むしろ理解が追いついていない。彼の行為は本当に理解できないんだ。それは私だけではないだろう」

疑問を呈すも今冬の移籍には否定的

 クラブのスポーツディレクター、ミヒャエル・ツォルク氏も「彼の頭の中で何が起こっているのか分からない」と、オーバメヤンの行動について疑問を呈していたが、指揮官もそれに同調した格好だ。

 それでも、今冬にスピードスターが移籍する可能性について、指揮官は否定的だ。「オーバメヤンはこの冬残留するのか?」との質問に対しては、「そう思う」と答えている。

 ドルトムントにとっては、チームの根幹を揺るがしかねない一大トピックだが、今冬の移籍市場閉幕までにどのような決着を見るのだろうか。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images