韓国戦惨敗にハリル監督告白「眠れなかった」 批判意に介せず「逆に意欲的に続けたい」
韓国戦のショックを明かす 「こんなに点差をつけられホームで負けたことは…」
日本代表は先日行われたE-1選手権では宿敵・韓国に1-4と屈辱の大敗を喫して準優勝に終わった。
バヒド・ハリルホジッチ監督の耳には自身に対する批判的な報道も耳に入っているようだが、「そういった言葉を聞くと逆に意欲的に続けたいと思います」と力強く語った。
ハリルホジッチ監督は16日に記者会見に臨み、「2018年にはサッカー界で大きなイベントがあります。そこに日本代表は参加します。地球規模のイベントです。最も美しく最も大きく、同時に最も危険な大会です。そこに参加しますのでまずしっかり準備しなければいけません。W杯の要求は高いです」と、開幕を7カ月後に控えたロシア・ワールドカップ(W杯)への抱負を語った。
指揮官は2017年の総括として、準優勝に終わった先日のE-1選手権について言及。「あまり眠れなかった」と敗戦のショックを明かしている。
「この前の土曜日の後、私はあまり眠れませんでした。試合の後、自宅に帰ってリビングに入りましたけど、そこで試合のことをずっと考えて眠ることができませんでした。私は監督になってからこんなに点差をつけられてホームで負けたことがありませんでした」
“批判”を耳にするも「ベスト尽くして戦う」
韓国戦の1-4という敗戦はハリル監督にとって、キャリアの中でも最も大きな敗戦の一つだったようだ。この結果にメディアでは指揮官を批判する声も上がっている。「本日協会に来ますと、たくさんの批判の記事も出ていたと聞きました」とハリル監督も自身に対する逆風を耳にしたようだが、「そういった言葉を聞くと逆に意欲的に続けたいと思います」と力強く語った。
「我々より優れているチームはあります。日本より優れているチームがあるということを認識しないで話している方はたくさんいると思いますが、私はこのような経験をたくさんして来ました。W杯終了後には、日本国民全員が誇りを感じるような戦いを見せたい。そして、このW杯で戦うチームはロシアでベストを尽くして力一杯戦うということを確信しています」
ハリルホジッチ監督にとっての集大成となるW杯まであと7ヶ月。チーム作りに残された時間はあとわずかだが、指揮官は強い意気込みを明かしている。周囲の雑音をかき消すような結果を残すことはできるだろうか。
【了】
石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images