【絶対泣く】スラムダンクの泣けるシーン10選がヤバイ! どんなに涙があっても足りない超名作

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週刊少年ジャンプで1990年から7年に渡って連載されていたバスケットボール漫画といえば井上雄彦先生の超名作・スラムダンクだ。2016年にはプロバスケットボールリーグのBリーグが誕生したが、かつてキャプテン翼の読者が日本サッカー界を支えたように、スラムダンクに影響を受けた選手たちがBリーグを支えていると言っても過言ではないだろう。

感動シーンがあまりにも多すぎる



スラムダンクでは素人の成長、弱者の挑戦、ヤンキーの更生、ゴリラの躍動などが見事に描かれていて、読者の涙を誘う感動のシーンが凝縮されている。ジャンプコミックス全31巻を一気に読んだなら涙なしには読み切ることはできないはずだ。



スラムダンクの泣けるシーン10選



そこで今回はスラムダンクの泣けるシーンを編集部の独断と偏見でピックアップ。10選としてまとめてみた。感動シーンを思い出すだけでもスラムダンクを読みたい衝動にかられること間違いなしだ!

1. 赤木「いいからテーピングだ!」

県大会決勝リーグでついに海南大附属高校と対戦することになった湘北高校だが、その一戦でキャプテン赤木が試合中に足を捻挫し、痛々しいほど大きく腫れ上がってしまった。

骨の異常すら疑われ試合続行が不可能なほどの症状だったが、赤木は「いいからテーピングだ!」「骨が折れてもいい……歩けなくなってもいい!!」と試合への強行復帰を直訴。この試合のために3年間かけてきた赤木の気迫が読者の感動を誘うシーンだ。

2. 安西先生「あきらめたらそこで試合終了だよ」

これはスラムダンクを代表するあまりにも有名なセリフ。中学時代に試合を諦めかけた三井にボールを差し出し、優しく声をかける安西先生。このセリフはスラムダンクファンのみならず、すべてのスポーツファンの胸にグッと突き刺さった。安西先生の言葉を座右の銘にしてスポーツに打ち込む選手はきっと今も多いはず。



3. 三井と赤木のグータッチ

赤城と同学年の三井だが、1年時にケガをして離脱。その後非行に走りチームを離れてしまっていた三井が更生しチームに合流、3年の最後の大会になってようやく赤木と三井のコンビが実現する。試合中に赤木と三井が静かにグータッチをした様子をベンチで眺めていた木暮は「2年間も待たせやがって……」と一言。

木暮は三井の復帰によってスタメンを剥奪されているのだが、そんなことはどうでも良くなるほどに、この2人が協力している姿が感動的だったのだろう。木暮の思いと優しさが伝わる一言には激しく感動させられた。

4. 木暮、ノーマークからの3ポイントシュート

県大会決勝リーグの陵南戦、田岡監督の指示によってノーマークとなった木暮にパスが回り、勝負を決める3ポイントシュートを決めるシーンも涙が溢れるシーンである。「あいつも3年間がんばってきた男なんだ。侮ってはいけなかった」と采配ミスを悔いる田岡監督のセリフもまた胸を熱くさせる。

5. 桜木「メガネ君、引退がのびたな」

「負けたら明日の試合で引退だ」と県大会決勝リーグのラストゲームである陵南戦の前日も練習をしていた副キャプテンの木暮。その様子を知っていた桜木は陵南に勝利し全国大会出場を決めたあと、メガネ君こと木暮に「メガネ君、引退がのびたな」と話しかけたのである。木暮が涙をこらえながら「泣かすなよ……問題児のクセに……」と返すシーンもあわせて心に響くシーンである。



6. 桜木「さぁ整列だ」

県大会決勝リーグで陵南に勝利し、ついに念願の全国大会出場を決めたシーンで、一人男泣きする赤木に対して桜木が「整列だ」と声をかけるシーンも涙を誘う。

このシーンには伏線があり、県大会決勝リーグ初戦の海南戦では桜木のパスミスをきっかけに敗戦。涙を流す桜木に赤木が「泣くな」と声をかけていたのだが、それから最終戦までの間に桜木は劇的に成長し、最後は逆の立場になったというわけだ。

7. 田岡監督「敗因はこの私」

仙道、魚住と言った超高校級のプレイヤーを擁し、なおかつ湘北戦で優位な展開からの逆転負けを喫してインターハイ出場を逃してしまった陵南高校。その試合後、報道陣に囲まれた田岡監督は「敗因はこの私!! 陵南の選手たちは最高のプレイをした!!」と発言。

敗戦の責任を一身に背負ったのである。現在の日本でここまで部下をかばえる上司が存在するだろうか。小学生の頃にはわからなくても、社会人になって読み返すと感動させられるシーンである。

8. 赤木「このチームは最高だ」

ずっと赤木のワンマンチームだと言う評価を受け続けていた湘北高校だが、山王工業戦でチームメイト全員を頼もしく思えた赤木がタイムアウト中に口にできなかった心の声。

「オレたちゃ別に仲良しじゃねえし、お前らには腹が立ってばかりだ。だが……」とまで話したあとに赤木が笑みを浮かべ「このチームは最高だ」と感慨深く思うシーンは激しく感動させられる。赤木の苦悩がしっかり描かれていたからこそ美しく見えるシーンなのだ。



9. 桜木「オレは今なんだよ!!」

山王工業戦で過去最高の活躍を見せるも、強打した背中の異変を見せ始めていた桜木に対し、「私は指導者失格です」「どんどんよくなる君のプレイを見ていたかった」と後悔しながら交代を告げた安西先生。それに対して桜木は「オヤジの栄光時代はいつだよ……全日本のときか?」「オレは今なんだよ!!」と宣言し、出場を強行。その後の逆転勝利に大きく貢献したのだった。

10. 桜木と流川、無言のハイタッチ

山王工業戦のラストで流川から桜木にパスを出し、桜木がきっちりとシュートを決めたあと、無言で二人がハイタッチを決めるシーンも最高の感動シーンだろう。

流川はここまで桜木に対して自分の意志でパスを出したことがなかったのだが、最後の最後で桜木を信頼し、桜木もしっかりと応えたシーンの喜びが無言のカット絵1枚で表現されているのだ。感動を通り越して圧倒されてしまうシーンでもある。



すべてが感動シーンだった



改めてスラムダンクを全巻読み返してみると、やはりとても10選にはまとめきれないほどたくさんの感動シーンが描かれていました。物語のすべてが感動シーンであり、どのシーンが一番感動するのかは読み手によって大きく異なるのかもしれません。皆さんもぜひスラムダンクを読み返してみてはいかがでしょうか。

■執筆・監修:Mr. Fox

執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/