「悲惨な時期だった」とジャスティンのマネージャー

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ジャスティン・ビーバーのマネージャーとして彼を守り、スキャンダル続きで業界内外から猛批判を浴びた彼を捨てることなく支えてきたスクーター・ブラウン氏。2012年頃より素行が悪化し「ティーンの手本」から「成り上がりの不良」と呼ばれるようになったジャスティンに世界中のメディアも愕然としたが、そんな彼を近くで見守り続けていたブラウン氏によると、当時のジャスティンの荒れようは「世間が想像する以上に酷かった」という。

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パパラッチや隣人との喧嘩、高級車に乗っての危険運転などに続き、2014年にはフロリダにてDUI(飲酒などの影響下の運転)、期限切れ運転免許証を携帯しての運転、逮捕時の抵抗ゆえに拘束され、世間をおおいに騒がせたジャスティン・ビーバー。そんな彼をスーパースターに育て上げたマネージャーのスクーター・ブラウン氏が『ウォール・ストリート・ジャーナル』の取材に応じ、逮捕当時の彼の様子をこう振り返った。

「皆さんが思うより、当時の状況は悲惨でした。」
「まるで僕達は、地獄で暮らしているようだった。彼は酷い状態だったのですから。」

凄まじい荒れようだったジャスティンとブラウン氏の関係にも、当時は少なからずヒビが入っていたという。

「僕達の関係もずいぶん悪化していました。でも僕は自分自身を“より良い人間”にしたのは何だったのか…そういうことを学ぶようになりました。そして『ジャスティン本人が更生を目指すようになった時、安心して頼ってもらえる人間になろう』と思ったのです。」
「彼に投資した業界の超大物にも、『もう終わりだ。他の歌手に集中しろ』と言ってきた人が何人かいました。でも僕は彼が13歳の時にこう約束したのです。決して見捨てないとね。これからもその約束は守っていくつもりです。」

そして今の2人の関係は?

「家族ですね。兄貴…そんな気分でいますよ。彼ももう大人ですから。」
「ジャスティンも、自分で最悪な状態だと気づいたんでしょう。そんな彼が這い上がっていく姿を見るのは、実に素晴らしい経験でした。」

ジャスティンの人気はもう終わり―誰もがそう信じたもののブラウン氏は彼に見切りをつけず、すばらしい楽曲をつくり歌い上げるシンガーとして再び認められるまで支え続けた。かつては「12、13歳の女の子達のアイドル」と思われていた彼も、最近では音楽の質・声量・歌唱力が過去とは比較できぬほどアップしており、「昔は嫌いだったけど、今のジャスティンの音楽は良いと思う」という人もアメリカにはずいぶん増えたようだ。

(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)