ボーナスがある会社、ない会社の違い

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夏のボーナスの時期である。給与とは別に賞与をもらうとなんだか得をした気分になり、嬉しくなる人も多いのでは? だが、このボーナス、会社によっては支給されるところと、支給されないところがある。同じ労働条件にもかかわらず、ボーナスがある会社とない会社とでは何が違うのか? 「教えて!goo」でも、「ボーナスが出る会社は儲かっているの?」と、疑問の声が寄せられていた。そこで今回はボーナスがある会社とない会社ではどんな違いがあるのか、専門家に見解を伺った。

■ボーナスが出る=優良企業とはいえない!?

ボーナスがある会社は優良企業など、支給される会社に何か傾向はあるのだろうか? ビジネスコーチの山内ケイトさんに聞いてみた。

「はっきり言って、出るから優良な会社とは限らないと思います。外資系などは、ボーナスが出ないところがほとんどかと思います。でも、年収はとても良いですよ。その一方でボーナスが出ても基本給にも満たない会社も。大企業はだいたい最低でも2か月分は出ます」(山内さん)

結論から言うと、ボーナスが出ることと、会社が優良かどうかは、まったく関係がないようだ。「賞与がもらえる=優良企業」と考えるなら、賞与が出なくても基本給がそもそも高いところもあれば、反対にボーナスが出ても基本給に満たないところもあるためだ。

「個人的な話になりますが、私は今まで二つの日系企業に所属していましたが、どちらもボーナスが出ました。確かに世間から見ると知名度もあり堅実な会社でしたから、優良な会社はボーナスが出るということも言えなくもないですが……」(山内さん)

なにを持って優良企業とするのか?という問題もあるかもしれない。だが、ボーナスが出るから優良企業とは必ずしもならないのは、山内さんが説明する通りだろう。

■本来ボーナスの考え方は……?

「ボーナスはあくまでも、その時期の業績によって出すというのが前提です。ですが、習慣化しているので、常に出す感じになってしまっています。ボーナスを単純に出すのではなく、業績に対して変動するようにきちんと計算式を公にしていれば、とても良い会社ではないかと思います。出てくるまでいくらになるのか分からない、では、ちょっと誠実ではないと思いますね。でも実際はこういう会社がほとんどなのですが(苦笑)」(山内さん)

確かに本来ボーナスとは、会社の業績、個人の成績によって算出するものだ。そう考えると、賞与の計算がきちんと公にできている会社=良い会社という見方はできるのかもしれない。

■就職や転職の際、ボーナスのことを考えるなら……

もし就職や転職を考えた際、ボーナスについてはどのように考えればいいのか、山内さんがアドバイスしてくれた。

「会社に応募する際、お金のことを考えるなら、年収でいくらということで判断しては?と私は思いますね。年収ならボーナスも含めての話だからです。ただ、ボーナスがある会社は、過去最高水準だった時のボーナス額を提示する可能性も。そこはだまされないようにしないといけません。ボーナスが出るのであれば、『金額がいくらか』ではなく、『何カ月分を支給しているのか』を聞くのが良いでしょう。大体は社員の成果により、何カ月分かを平均化し、プラスマイナス(もしくはプラスの幅を変更)していると思いますので」(山内さん)

最後に山内さんはこう言って話を締めくくった。

「ただボーナスを出すのではなく、どんな内容なのかも大事だと思います」(山内さん)

ボーナスの話に限らず、基本給の計算も企業によってまちまちである。就職や転職活動をしている方は給与について考える際に参考にしてほしい。

■専門家プロフィール:山内ケイト
有名大手メーカのシステムエンジニアとして20年以上従事。「システムエンジニアはコミュニケーションが一番大事」ということを実感し、コーチングと心理学を学ぶ。システムエンジニア、経営者、個人事業主、管理職の方をクライアントに持ち、ビジネスや人生を飛躍的に変化させるコーチングと人財コンサルティングを実施している。

柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)