台湾・台北の駅を警備する警察官(2014年5月22日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】台湾・台北(Taipei)の地方法院(地裁)は12日、市内の路上で当時3歳の幼女の首を切断し殺害したとして起訴された王景玉(Wang Ching-yu)被告(34)に、終身刑を言い渡した。検察は死刑を求刑していた。

 王被告は昨年3月、台北市内の地下鉄駅近くで母親と歩いていた被害者の女児を襲撃。驚き止めようとする通行人の目の前で、母親から引き離した女児の頭部を包丁で切断し殺害した。

 王被告は女児を殺害した罪を認めたが、報道によると公判では、自分が四川(Sichuan)省出身の中国皇帝だという幻覚を見て、女児を殺せば「血統を継ぐ」側室が得られると信じていたと主張したという。

 事件は台湾全土に衝撃をもたらし、検察は「極めて冷酷な」犯罪だとして死刑を求刑していた。

 しかし、判事は12日、王被告には「精神障害がある」として、終身刑が妥当との判決を下した。頭を刈り上げ、Tシャツとジョギング用パンツに黒縁眼鏡という姿で法廷に現れた王被告は、落ち着いた様子で判決を聞き、最後に「分かりました」と答えた。

 判決後に裁判所が出した声明によると、王被告は学校を退学処分となったのち、薬物の更生プログラムを受けたが引きこもりがちになり、周囲から孤立する中で統合失調症を患って幻覚を見るようになったという。
【翻訳編集】AFPBB News