ビットコインは、どうやって投資すればいい?

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ビットコインとは、ブロックチェーンという金融技術を使って発行される仮想通貨である。

ビットコインを生み出したのは、ナカモト・サトシと名乗る人物。ナカモト氏がビットコインの構想について論文を発表し、その構想に基づいて複数の人がプログラムを開発したといわれている。ここでは詳細を説明しきれないが、そのプログラムによって自動的に発行されている。構想段階で発行のペースと発行の上限額が決まっており、すでに発行上限の8割以上が発行済みとなっている。

「通貨は中央銀行が発行するものであり、仮想通貨など得体がしれない」と思う人も多いだろう。しかし、2016年5月には改正資金決済法が可決され、国は仮想通貨について、「そのほかの通貨と同等の財産的価値を持つ」と定義。今年6月には決済手段として正式に認められ、銀行が仮想通貨を扱う可能性もある。

すでに北米のアマゾンではビットコインで買い物ができるし、日本でもビットコインで支払いできる店が増えつつある。つまり、法的にも、社会的にも通貨として存在が認められている、というわけだ。

ビットコインの利用シーンは広がっていきそうだが、現在、注目を集めているのはビットコインへの投資である。

ビットコインは、通貨でありながら株式などと同じように価格が変動するのが特徴(これが円などの法定通貨との大きな違い)。安いときに買い、値上がりしたときに売れば、値上がり益が得られる。

国内には10の仮想通貨取引所があり、口座を開設すれば誰でもビットコインが売買できる。11月上旬現在、1BTC(ビットコイン)の価格は7万3000円台で、多くの取引所では0.0001BTC程度(7円程度)から売買できる。

16年前半まで、国内での取引額は1日30億円程度だったが、6月には100億円を突破するなど、人気が上昇。1BTCの価格も1年前の4万8000円台から大きく上昇している。

価格を左右するのは需給関係で、欲しい人が多ければ価格は上昇し、売りたい人が多ければ価格は下がる。

前述のとおり、ビットコインは構想段階で発行の上限額が決まっているのに対し、今年、改正資金決済法が施行されれば、利用する人は増えると見込まれる。したがって価格は上昇すると期待され、取引額が増えているのだ。

基本的には少しずつ買い足しながらじっくり値上がりを待つ、といったスタンスでの投資が望ましい。

また一直線に上がるというより、上げ下げを繰り返しながら上昇すると考えられるので、ある程度値上がりしたら売って利益を確定させ、下がったら再び投資するのもいい。

日本では2014年、仮想通貨取引所のマウントゴックス社が破綻したり、海外では取引所からビットコインが盗難されたりといったトラブルが起き、価格が急落した。あくまで取引所の不整備などが原因であり、ビットコインそのものに問題があるわけではないため、価格は回復しているが、そういったリスクがあることは知っておきたい。

ビットコインは24時間365日、いつでもリアルタイムで売買できる。まずはネットで口座開設(無料)を申し込み、口座開設後、銀行などから取引所にお金(円)を振り込む。あとはネットやスマホで注文を出すだけだ。まずは少額で試すといいだろう。

(ソーシャルベンチャーキャピタリスト 小田玄紀)