橋本環奈「あきらめたら終わり。やるかやらないか? それだけ」鋼のメンタルで女優道を邁進!
「よく友達にも“環奈はメンタル強すぎ!”って言われます(笑)」――。決してすべてが順風満帆なわけではない。壁にぶち当たることもしょっちゅうある。それでも、橋本環奈は「落ち込むことはないですね。“課題が見つかってよかった!”って思います」と言い切る。そこには、弱い部分を他人には見せたくないという、彼女なりの美学があるのかもしれないが、ともあれ彼女が鋼のメンタルの持ち主であることは間違いない。映画『ハルチカ』でも、主演という重責を背負い、初挑戦のフルートの練習にも励みつつ、高校生活の最後の時間を捧げ、全力で駆け抜けた。

撮影/川野結李歌 取材・文/黒豆直樹 制作/iD inc.



努力は陰で…「頑張ってる姿を見せるのが恥ずかしい」



――『ハルチカ』は、アニメ化もされた初野 晴さんの小説『ハルチカ』シリーズを原作にした映画ですね。高校で再会を果たした幼なじみの穗村千夏(チカ)と上条春太(ハルタ、佐藤勝利/Sexy Zone)が、廃部寸前の吹奏楽部を立て直し、コンクール出場という目標に向かっていくさまを描く青春純愛映画です。最初に出演が決まったときはどんな印象を持たれましたか?



お話をいただいて小説を読み始めたんですけど、すごく素敵な作品で、ワクワクしながらシリーズを一気に読みました。作品への出演が決まって原作を読ませていただく機会は以前もありましたが、ものすごく読みやすい作品で、とても「撮影が楽しみだな」という気持ちになりました。

――とくに、どの部分に魅力を感じたんでしょうか?

青春がギュッとそのまま詰まってるんですよね。登場人物ひとりひとり性格が違って個性的な部分もすごく好きです。

――チカという役柄に対してはどんな印象を持たれましたか?

まっすぐであきらめない、頼りがいがある女の子ですよね。抜けているところや不器用なところもあるけど、やると決めたら躊躇しない! 彼女なりにいろいろと考えてはいるんですけど、自然にみんなを引っ張っていくところがすごく好きです。



――橋本さんと似ている部分はありますか?

負けず嫌いなところですかね? フルートがなかなか上達せず、家の車の中で練習するシーンがありますが、私もああいうコソ練をするタイプですね(笑)。頑張ってる姿を見せるのが恥ずかしいって気持ちもあるし、見えないところで努力したい。

――フルートのシーンは実際に、橋本さんが自分で演奏されているそうですね。一からのスタートで、かなり大変だったようですが…。

クランクイン前から始めて、撮影が始まってからもずっと練習していました。楽器って、1日触らないと、感覚を忘れちゃうんですよ。だから、どんなに忙しくても、家に帰ってから吹くようにしてましたけど、夜はなかなか音が出せないので…。




――チカと同様に、練習場所を探すのが大変だった?

先ほども話した車の中で吹くシーンの撮影では、カメラのセッティングを待つあいだ、リアルにずっと座席で練習してました(笑)。

――劇中で演奏する曲では、フルートのソロパートでの見せ場もありますね。フルートという楽器に触れてみていかがでしたか?

フルートって、肺活量がものすごく必要な楽器なんです。実は、吹いている空気の半分が外に逃げてしまうので。もともと、歌やダンスをやっていたので「肺活量はクリアしてるね」と先生からは言っていただいたんですが、それ以外の部分もかなり大変で…。

――指の動きも複雑そうですし、それを思い切り息を吹き込みながらやるというのは、かなりの難易度ですね。

小学生の頃、ピアノを習ってたので楽譜は読めるんですが、楽器としてはまったく別物でしたね。(ピアノのように)ドレミ…と一音ずつ順番に並んでいるわけではなく、指の動きはランダムなんです。でも、1曲吹けるようになると、どんどん上達していって楽しかったです。撮影が終わっても、この先もずっと続けたいって思えたし、そういうものに出会えたことが、すごく大きな財産だなと思います。



「悔しい」って気持ちがいつも原動力になっている



――チカとハルタの幼なじみの関係性も印象的ですね。とくにチカが、ハルタの前では口調も豹変し、ガキ大将のように強気になるところが、かわいらしかったです。

ハルタに対して殴ったり蹴ったりするシーンの撮影はクランクインの日で、佐藤さんと「初めまして」と挨拶して、すぐにあんなことに…(笑)。あのシーンを見ただけで、ふたりの関係性がどういうものか理解してもらえるし、私にとっても最初にあのシーンがあったおかげで、その後の撮影がすごくやりやすかったです。

――「初めまして」の直後にフルボッコ?(笑) キックがけっこう深く入っていたように見えましたが…。

あのシーンも、何度も撮り直すのは抵抗もあったので、一度で済むように思い切りいかせていただきました。監督からは「ハルタはもちろん、映画を見ている人も引いちゃうくらいに思い切りやって!」と言われましたし、佐藤さんからも「思いきり来て!」と言っていただいて、遠慮なしにやらせてもらいました。




――その佐藤さんとのW主演という形で今回、座長を務められました。先ほど、チカについて「自然とみんなを引っ張る」とおっしゃっていましたが、橋本さんなりに、座長を務めるうえで意識していることはありますか?

座長として、みんなをまとめられたらという気持ちはあるんですけど、変に気合いを入れて…ということはないですし、不安や気負いもとくにないんですよね。何と言っても、周りのみなさんが支えてくださることのほうが大きいです。

――周りが盛り立ててくれることで、リーダーになるタイプですね。チカのように明るく、グイグイとみんなを引っ張るようなイメージもありますが…。

どうなんでしょうね?(笑) 能動的なタイプではあるかな…? 輪の中心に立って「これやってみよう! どんどん行こう!」と引っ張るのは好きですけど、かといってまとめきれているかというと、全然、そんなことなくて…。やっぱり、周りの力が大きいなと思います。今回は佐藤さんが本当に頼りがいがあって、すごく気持ちが楽でした。




――チカは吹奏楽部のムードメーカーである一方、フルート初心者ということもあり、演奏技術では部員のみんなよりも劣っていて、さまざまな壁にぶち当たりますね。橋本さんは、こうした状況に陥ったり、思い切り落ち込んだとき、それを乗り越える自分なりの術をお持ちですか?

壁にぶつかることは多いし、そこで自分なりに立ち止まったり、考えたりはするんですけど、落ち込むってことはないんですよね。逆に、「課題を見つけられてよかった!」って思うし、できないなら、努力してクリアするしかない。あきらめたら終わり、やるかやらないか? それだけ。やると決めて進むタイプなんです。

――その精神的な強さはどうやって手に入れたんですか?

わかんないんですよ(笑)。友達にもいつも、「環奈はメンタル強すぎ」って言われるんですけど…。

――「落ち込むまい」と意識しても、人は落ち込んでしまうものですし、ましてや橋本さんがいる芸能界は、常にあれこれと批判にさらされやすいところです。その鋼のメンタルは、ものすごい資質だと思います。

自分に対するこだわりが強いのかもしれないですね。負けず嫌いなのは小さい頃からで、そこはずっと変わってないです。




自分のイメージからかけ離れた役にも挑戦していきたい!



――チカは、挫折したときに音楽に救われたことがきっかけで、フルートを始めることを決意しますが、橋本さんも音楽に救われた経験はありますか?

あります! サカナクションさんが大好きで、普段からよく聴いてるんですけど、好きな曲を聴くとテンションが上がって、「頑張ろう!」ってなりますね。

――なるほど。

さっきの話じゃないですけど、すべてがうまくいくわけでもないし、頑張っても空回りしちゃうことって多いんですよ。頑張るほど、うまくいかなくなることだってあります。そういうとき、音楽を聴いて自然と助けられていることってあるなと思います。

――ちなみに、とくに好きな曲は?

これは、話し始めると長くなってしまいますよ(笑)。どの曲も好きすぎて、どれか1曲を選ぶのはムリです!!(笑)



――この春で、チカやハルタよりも一足早く高校卒業ですね。今後の女優としての目標を教えてください。

この『ハルチカ』は、私がちょうど高3になったときに撮影された映画で、最後の高校生活の中でのリアルな姿が描かれていると思います。卒業したら、高校生以外の役もやっていきたいし、自分のいまのイメージからかけ離れた役にも、どんどん挑戦していきたいですね。

――卒業すると、これまでのように学生との二足のわらじではなく、完全に“社会人”として歩んでいくことになり、違ったものが見えてきそうですね。

挑戦する姿勢はこの先もずっと変えたくないし、作品を通していろんな役の人生を歩みたいですね。作品に入り込むことで、普段の自分とはまったく違う人生を経験できるというのは、大変なことだけど、素晴らしいことだなと楽しさを感じてます。何が正解なのか? 役を演じ終えても、わかんないところが深いと思います!



【プロフィール】
橋本環奈(はしもと・かんな)/1999年2月3日生まれ。福岡県出身。AB型。2013年に撮影された、一枚の写真がインターネット上で話題を呼び注目を集める。これをきっかけに全国区の知名度を得て、女優としても活躍の場を広げる。映画『セーラー服と機関銃 -卒業-』で映画初主演を果たし、第40回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。このほか映画『暗殺教室』シリーズにも出演。2017年は『ハルチカ』に加え『銀魂』(7月14日公開)にも出演する。
【Twitter】@H_KANNA_0203
【ブログ】http://ameblo.jp/hashimotokanna-rev/


■映画『ハルチカ』
3月4日(土)より全国ロードショー!
http://haruchika-movie.jp/


■この記事を読んだ人にオススメ!
広瀬すず 「100歳まで生きるつもり」だからこそ感じた、一瞬一瞬への愛おしさ
思い続けていれば、きっと叶う――有村架純と考える「夢」の追いかけ方
佐々木 希と考える、恋、仕事、そして出産。輝ける30代のために「心に栄養を!」


★★橋本環奈さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント★★

今回インタビューさせていただいた、橋本環奈さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

■応募方法:ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT


■受付期間:2017年3月3日(金)12:00〜3月9日(木)12:00

■当選者確定フロー
・当選者発表日/3月10日(金)
・当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し)のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
・当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから3月10日(金)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただきます。3月13日(月)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。

■キャンペーン規約
・複数回応募されても当選確率は上がりません。
・商品発送先は日本国内のみです。
・応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
・応募内容、方法に虚偽の記載がある場合や、当方が不正と判断した場合、応募資格を取り消します。
・当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることができません。
・商品の不具合・破損に関する責任は一切負いかねます。
・本キャンペーン当選賞品を、インターネットオークションなどで第三者に転売・譲渡することは禁止しております。
・個人情報の利用に関しましてはこちらをご覧ください。