15日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害されたとの報道をめぐり、中国紙・人民日報は「正男氏死亡で誰が利益を手に入れるのか?」と題する記事を掲載した。写真は現場となったクアラルンプール国際空港。

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2017年2月15日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害されたとの報道をめぐり、中国紙・人民日報は「正男氏死亡で誰が利益を手に入れるのか?」と題する記事を掲載した。

記事は朝鮮半島事情に詳しい人物、青丘言(仮名)氏の分析を取り上げたもので、同氏はこの事件の奇妙な点を指摘した上で正男氏の死亡は誰にとって利益になるかについての持論を展開。正男氏殺害を報じた韓国メディアは「北朝鮮の工作員が手を下した可能性がある」と伝えているが、青丘言氏は「韓国側が殺害した可能性がないとは言えない」「事件全体を見た場合、最大のメリットを手にするのは韓国保守派だ」と語っている。

その理由として挙げられたのが「正男氏死亡で北朝鮮に疑いの目が向くことは、韓国が現在の苦境から抜け出す上での助けとなる。さらに北朝鮮の残忍さ、人権無視という一面を国際社会に示すことができる」という点で、青丘言氏は「一人の死により、ある国に対する世界中の反感を刺激することは100%可能」「3月に行われる米韓合同軍事演習に合わせた動きの一つなのか、観察する必要がある」とも指摘。さらに、「韓国メディアがこれまで報じた北朝鮮関連ニュースの中には誤報もあった。われわれは慎重な姿勢で事件を見つめるべき」と促している。(翻訳・編集/野谷)