クライヴ・デイヴィス
 - Kevin Mazur / Getty Images for Keep a Child Alive

写真拡大

 今年で第16回を迎えるトライベッカ映画祭のオープニングナイト作品が、伝説の音楽プロデューサー、クライヴ・デイヴィスを題材にしたドキュメンタリー映画『クライヴ・デイヴィス:ザ・サウンドトラック・オブ・アワ・ライヴス(原題) / Clive Davis: The Soundtrack of Our Lives』に決定した。同映画祭の公式サイトによって明らかになった。

 同映画祭はアメリカ・ニューヨークで現地時間4月19日〜30日まで開催され、オープニングナイト作品はニューヨークのラジオ・シティ・ミュージック・ホールで上映される。上映後に歌手アレサ・フランクリンやジェニファー・ハドソン、アース・ウインド&ファイアーなどがパフォーマンスを行う予定だ。

 デイヴィスは1932年ニューヨークのブルックリン生まれ。10代の時に両親が亡くなり、お金のない孤児になったものの、すでに結婚している姉のもとで暮らし始め、そこからハーバードのロースクールを卒業する。卒業後小さな法律事務所で働いていたが、1960年にコロムビア・レコードの顧問弁護士となり、1967年よりコロムビアの社長を務め、1973年に解任されたが、アリスタ・レコード(前身「ベル・レコード」)を設立。その親会社から融資を受けて、Jレコードも創設した。2000年にはロックの殿堂入りを果たした。

 これまで、1970年代初めにエアロスミスと契約、ホイットニー・ヒューストンさんを世界的な歌手にしたのも彼の功績が大きい。さらに、ショーン・コムズと共にバッド・ボーイ・レコーズを設立した。その他にもジャニス・ジョプリンさん、バリー・マニロウ、カーリー・サイモン、TLC、ブルース・スプリングスティーン、サンタナなどのミュージシャンたちの作品もプロデュースしてきた。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)