若者はPCを持っていない──NECが危機感、挽回へ女子大生との「共創」モデル3月発売

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日本の若者は、パソコンを持っていないという危機的状況にある──そう切り出したのは、NECパーソナルコンピュータ(NECPC)の留目社長です。同社は大学生向けに、女子大生と「共創」したノートPCなどを3月に発売し、若者のPC需要の喚起を目指します。

若者の7割「PCスキルに自信がない」

留目社長は、若者のパソコン利用について次のように説明します。

「日本では、12歳から19歳の若者でパソコンを持っていない人が約7割もいる。つまり持っている人が少数派なんです。(中略)また、大学生くらいの年齢でも3割の人がパソコンを持っていない。これは他の先進国に比べてもかなり差がつけられています」(留目社長)

NECパーソナルコンピュータの留目真伸社長(写真=左)

またNECPCの独自調査によると、大学生の半数近くが「普段はPCを持ち歩かない」と回答。「PCスキルに自信がない」と回答した学生も約7割に達したといいます。採用現場では「マウスの操作もわからない新人がいた」「タブレットだけで、PCに触ったことのない面接者がいた」なども声もあがっているといい、こうした現状に留目社長は警鐘を鳴らします。

「危機的な状況にある。日本の将来を考えると、こうした若い人がパソコンやITの力を付けていかなければならない」(留目社長)

そこでNECPCは、若者にフォーカスしたノートPC 2モデルを春商戦に投入します。

女子大生と共創したノートPC「LAVIE Note Mobile」

学生がPCを持ち歩かない理由には「重い」「スマホで十分」「バッグに入れるのが面倒」などがあるといいます。

そうした学生の声を反映させるため、女子大生コミュニティの「Calla」(カラー)との「共創」により開発したのが、新型ノートPC「LAVIE Note Mobile」です。キャンパスライフに重要な「モビリティ」「デザイン」「安心感」を全て備えているとうたいます。

LAVIE Note Mobileを共創した女子大生コミュニティ Callaの4人

ディスプレイは11.6インチ。3辺狭額縁デザインを採用したことで、本体サイズをB5ノート並のコンパクトに抑えました。重量は1kgを切る904gの軽量設計で、持ちやすさにも配慮。さらに「図書館でも気にせず使える」という静音性が売りのファンレス設計や、1日中使える「13時間バッテリー」なども売りにします。

その他、第7世代Coreプロセッサ、打鍵しやすい19mmのキーピッチを備えます。カラーバリエーションはアクアブルー・パールホワイト・パールブラックの3色展開です。店頭想定売価は10万4800円前後。

詳細記事:10万4800円からと廉価な11.6インチノートPCNECPCが3月発売


世界最軽量13.3"ノートの新LAVIE Hybrid ZERO

こちらは13.3型ワイドノートPCのLAVIE Hybrid ZEROです。13.3インチワイド液晶搭載ノートとしては世界最軽量をうたう769gを達成しています。こちらも3月発売予定。

液晶ヒンジが360°回転する2 in 1でもあり、キーボードを反対側に折り曲げることでタブレットとしても利用可能。「紙をデジタル化できるため、鞄の中を軽量化できる」(担当者)として、2in1は学生に向くともアピールします。

詳細記事:世界最軽量「奪還」。769gになった13型ノートPC「新LAVIE Hybrid ZERO」3月発売

このほか、落下や水こぼしといった所有者の過失もカバーする安心保証サービスを提供。価格は3年版が1万3400円、4年版が1万7200円、5年版が2万1000円です。(いずれも税別)

若者のPC離れは「販売のチャンス」

発表会終了間際、留目社長は「今後(どの分野も)はITと切り離せない。(大学生の)文系の方もITを使いこなして、いろいろな才能を発揮できるようにサポートしていきたい」とコメント。

またPC市場全体については「Windows XPからの買い替えの反動から低迷が続いていたが、年明けから活況を取り戻した」としたうえで「学生の層ってかなりのボリュームがあるんですけど、13歳〜15歳だと、本当に少数の方しかパソコンを持っていないんです。これは我々からすると販売のチャンスでもあります」と若者のPCユーザーの開拓に意欲を示しました。