ヒラリーが「エッセイ集」出版へ NY市長選出馬の憶測も

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ヒラリー・クリントン(69)は今年の秋に著書を発表する見通しだ。個人的エッセイを収録した内容で、これまでの政治キャリアやファーストレディ時代の思い出を回想する内容になりそうだ。

出版元はSimon & Schusterで、タイトルは現時点では未定。彼女が好む格言が多数収められ、昨年の米大統領選挙でドナルド・トランプに敗れたエピソードや、米国の未来に対する考えも明かされる。

「この本に収める格言は、幸せな時間を祝福するものや、馬鹿げた事態を笑い飛ばすもの、困難な状況を耐え抜くものといった具合に様々です。私の考え方を読み手と共有することで、意義深いエッセイにしたいと考えています」とヒラリー・クリントンは声明で述べた。

ヒラリーの政治人生はこれまでいくつかの困難に直面した。米国初の女性大統領を目指す彼女は、大統領選に二度の出馬を果たした。昨年はドナルド・トランプに敗退したが、2008年にはバラク・オバマに予備選で敗れた。

米国の出版業界では新たな大統領が誕生する度に、元大統領の回顧録の出版が大きな注目を集めるが、注目度の点ではクリントンの著作も群を抜く。クリントン夫妻のこれまでの著作の売上は2,300万ドルを超えており、夫のビル・クリントンは回顧録「マイライフ」を出版にあたり、1,500万ドルの前払金を得ていた。そして妻のヒラリーもまた、ファーストレディ時代を回想した著作「Living History」の出版にあたり、Simon & Schusterから800万ドルの契約金を得ていた。

ヒラリーは1995年に子育てについて語ったベストセラー「村中みんなで(It Takes a Village)」の復刊計画も進めており、収益はチャリティに寄付されるという。「村中みんなで」は彼女の初の著書だった。

NY市長選に立候補するとの憶測も

ヒラリーはまた、年内に講演活動も再開する。大統領選の期間中には彼女が講演活動からあげた莫大な利益に対する批判も高まっていた。特にゴールドマン・サックスの社員向けに有料の講演を行ったことは、選挙戦のライバルだった民主党のバーニー・サンダースからも批判され「金融業界に接近しすぎている」と指摘されていた。

講演に関しては既にスケジュールが確定しているものもある。5月には彼女の母校であるウェルズリー大学で卒業生向けのスピーチを行う予定だ。ヒラリーが今年、ニューヨーク市長選に出馬するのではとの憶測も流れているが、出版活動や講演活動で多忙を極めることを考えると、実現は難しいかもしれない。