鉄道から業界用語が消えている?現役社員に聞いてみた

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通勤電車の先頭車両に乗っていると、運転席にあるスピーカーから多くの指令が漏れ聞こえてくる。どんな業界用語を使っているのが気になってしまう。鉄道会社の現役社員に話を聞いてみた。

■ツイッター、フェイスブックが原因?

「実はですね。『轢断死体』を『マグロ』と表現するような鉄道隠語はほとんど使われなくなっています」。鉄道会社の主に運行畑を歩んできたアラフォー社員が話す。

線区の状況など運転士には様々な情報が指令所から入るのだが、運転席のスピーカーとマイクを通してそのやり取りが車両に流れることもある。

それを漏れ聞いた乗客らがツイッターやフェイスブックで拡散することが増えたため、内部の業務連絡も車内アナウンスのようなものに変わってしまったという。

鉄道に限らず殺伐としたときほど、ブラックジョークを織り交ぜた業界用語で現場をリラックスさせるのはよくあることだが、外部の人に変な言葉を聞かれたら不謹慎なことと取られかねない。

「不謹慎だと誤解されてしまうこともありますが、若い人がそのレベルじゃなくなったというか、隠語の意味が通じなくなってしまったという一面もあります」とアラフォー社員。少し寂しそうだ。

■若手は知らない「ケツ舐め続行」とは

せっかくなので、ご自身が若い頃によく使っていたお気に入りの業界用語を教えてもらった。

「ケツ舐め続行ですね」

んんっ!? ネットでググったらとんでもないものが引っ掛かりそうな言葉だ。その意味は?

大慌てする筆者の反応を不思議そうに見ながら、アラフォー社員は「前の列車を追い抜かないで、各駅停車の後ろを快速が続いていくことです」と答える。当たり前だが変な意味ではなかった。ほかには?

「シコる!」

ブッ! 飲み掛けのコーヒーを吹き出しそうになった。どういう意味ですか!!

アラフォー社員は「仕事がうまくいかなかったときに『きょうはシコった〜』などと使います。諸説ありますが『仕事が滞る』が原語とされています」と至って真面目に返してくる。質実剛健、時間厳守が信条の鉄道マンらしい堅い表情だ。ふざけた様子は一切ない。

しかし、外部に聞かれたら誤解されそうだ。ここ数年で駅員、車掌、運転士といった鉄道の現業で女性を見掛けることも多くなった。言葉がなくなるのは寂しい限りだけど、時代とともに淘汰されるのも仕方ないのかもしれない?

「教えて!goo」では「おもしろい業界用語隠語教えてください」ということで、意見を紹介中だ。

(武藤章宏)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)