【プレビュー】AG持つドイツ王者vs緊急事態のイタリア王者《バイエルンvsユベントス》
▽日本時間16日28:45、チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグのバイエルンvsユベントスがアリアンツ・アレーナでキックオフされる。
▽先月23日に行われた1stレグでは敵地でありながらバイエルンが立ち上がりから主導権を握り、後半10分までに2ゴールを奪取した。しかし、63分にディバラのゴールで息を吹き返したユベントスがストゥラーロの同点弾で意地の引き分けに持ち込んだ。それでも、アウェイゴール2つを持ち帰ったバイエルンがアドバンテージを持って2ndレグに臨むこととなった。
▽勝利、もしくは0-0、1-1の引き分けでも5シーズン連続のベスト8進出となるバイエルンは、ユベントス戦後のリーグ戦を2勝1分け1敗の戦績としている。マインツに不覚を取ったものの、2位ドルトムントとの頂上対決を引き分け、5ポイント離しての首位に立っている。直近のブレーメン戦では5-0の圧勝劇を飾り、勢いに乗って大一番を迎えた。
▽一方、3-3の引き分け以上か、勝利で2シーズン連続の8強入りとなるユベントスは、バイエルン戦後のリーグ戦を3連勝として、2位ナポリを3ポイント差付けて首位をキープしている。リーグ戦ここ10試合を無失点とし、セリエA記録に迫っているが、バイエルン戦を前に主力が次々に負傷する緊急事態に陥った。
GK:ノイアー
DF:ラーム、キミッヒ、アラバ、ベルナト
MF:ロッベン、ミュラー、ビダル、チアゴ、ドグラス・コスタ
FW:レヴァンドフスキ
負傷者:DFボアテング(内転筋)、DFバトシュトゥバー(足首)、MFハビ・マルティネス(ヒザ)
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。長期離脱中のJ・ボアテング、バトシュトゥバーを起用できない。復帰間近のハビ・マルティネスの起用も微妙だ。風邪をひいて前日練習を別メニューとなったロッベンが万全でなければ、代役には直近のブレーメン戦で3アシストを記録したコマンが起用されるはずだ。
GK:ブッフォン
DF:リヒトシュタイナー、ボヌッチ、バルザーリ、エブラ
MF:クアドラード、ケディラ、エルナネス、ポグバ
FW:マンジュキッチ、モラタ
負傷者:DFカセレス(アキレス腱)、DFキエッリーニ(ふくらはぎ)、MFマルキジオ(ふくらはぎ)、FWディバラ(ヒラメ筋)
出場停止者:なし
▽アキレス腱を断裂したカセレスを起用できない。ふくらはぎを痛めて再離脱したキエッリーニが間に合わなかったため、1stレグ同様に4バックの採用が濃厚だ。その他、筋肉疲労を訴えていたマンジュキッチが招集メンバー入りしたものの、直近のサッスオーロ戦後の練習でマルキジオとディバラの両主軸を負傷で失い欠場となった。マンジュキッチが万全でない場合はザザが代役を務めることになる。
★タクティカル・プレビュー
◆バイエルン主導は変わらず
▽勝利、もしくは3-3以上での引き分けが突破条件のユベントスだが、敵地でもポゼッションで圧倒したバイエルンが能動的に試合を運ぶのは間違いない。1stレグ同様、ボールを持つバイエルンに対し、カウンターを狙うユベントスという構図となりそうだ。
◆AG許さない集中した守備を〜バイエルン〜
▽1stレグ以上に押し込めることが予想されるバイエルンとしては、引き続きストロングポイントのサイド攻撃でゴールを目指せば良い。1stレグでも自陣に貼り付けたユベントスをロッベンとドグラス・コスタの両サイドからの仕掛けによって2点を奪っており、2ndレグでも彼らを起点に突破を図れば自ずとゴールは生まれるはずだ。仮に彼らの運動量が落ちてきた場合にはコマンとリベリが控えており、サイド攻撃の強度を維持できることだろう。
▽気をつけたいのは守備面だ。1stレグでは60分近く主導権を握ったものの、ゴールを許して以降、運動量、集中力の低下が散見され、同点に追いつかれてしまった。引き続きセンターバックに入るのはキミッヒとアラバとなることが予想されるが、本職でない彼らがいかにチーム全体のコンパクトさを保ちつつ、運動量低下を抑えられるかがポイントとなりそうだ。
▽あとは無駄なボールロストを極力減らしたい。アンカーで起用されることが濃厚なビダルはゴール前へ飛び出す推進力に関しては非凡なものがあるものの、ボール捌きに関してはシャビ・アロンソに劣る。グアルディオラ監督は古巣対決であることを考慮してビダルを起用するものと思われるが、敗戦したマインツ戦でも彼のボールロストから失点しており、チリ代表MFのパフォーマンスも鍵を握る。
◆ウノゼロがベスト〜ユベントス〜
▽1stレグではセリエAでは体感できない強烈なプレッシングと正確なポゼッションの前に劣勢を強いられ続けたユベントスだが、意地で同点に持ち込んだ。2ndレグでは3-3以上の引き分けか、勝利する必要があるが、攻撃の核であるディバラを失い、マンジュキッチが万全でない中、現実的なプランはウノゼロ(1-0)での勝ち上がりとなる。
▽そのためには立ち上がりから猛攻を仕掛けてくることが予想されるバイエルンに対し、1stレグの反省を生かして落ち着いた試合の入りを見せる必要がある。キエッリーニを欠き、1stレグ同様に4バックを採用すると見られるユベントスとしては、両サイドバックのリヒトシュタイナーとエブラに加え、両サイドハーフのポグバとクアドラードのプレスバックでロッベンとドグラス・コスタの突破力を減退させたい。
▽ただ、プレスをかわせるだけのボールスキルを有すマルキジオの欠場は痛恨だ。代役には1stレグの途中からマルキジオに代わって出場し、まずまずのパフォーマンスを見せたエルナネスの起用が予想される。だが、元来トップ下の元ブラジル代表MFは不用意なボールロストも多く、バイエルンのプレスの餌食となる可能性が高い。実際、コッパ・イタリア準決勝2ndレグのインテル戦では痛恨のボールロストから失点を招いており、彼が安定したボール捌きができるかどうかがウノゼロ達成へのポイントとなる。
▽先月23日に行われた1stレグでは敵地でありながらバイエルンが立ち上がりから主導権を握り、後半10分までに2ゴールを奪取した。しかし、63分にディバラのゴールで息を吹き返したユベントスがストゥラーロの同点弾で意地の引き分けに持ち込んだ。それでも、アウェイゴール2つを持ち帰ったバイエルンがアドバンテージを持って2ndレグに臨むこととなった。
▽一方、3-3の引き分け以上か、勝利で2シーズン連続の8強入りとなるユベントスは、バイエルン戦後のリーグ戦を3連勝として、2位ナポリを3ポイント差付けて首位をキープしている。リーグ戦ここ10試合を無失点とし、セリエA記録に迫っているが、バイエルン戦を前に主力が次々に負傷する緊急事態に陥った。
◆バイエルン◆
【4-1-4-1】
▽バイエルン予想スタメン【4-1-4-1】
GK:ノイアー
DF:ラーム、キミッヒ、アラバ、ベルナト
MF:ロッベン、ミュラー、ビダル、チアゴ、ドグラス・コスタ
FW:レヴァンドフスキ
負傷者:DFボアテング(内転筋)、DFバトシュトゥバー(足首)、MFハビ・マルティネス(ヒザ)
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。長期離脱中のJ・ボアテング、バトシュトゥバーを起用できない。復帰間近のハビ・マルティネスの起用も微妙だ。風邪をひいて前日練習を別メニューとなったロッベンが万全でなければ、代役には直近のブレーメン戦で3アシストを記録したコマンが起用されるはずだ。
◆ユベントス◆
【4-4-2】
▽ユベントス予想スタメン【4-4-2】
GK:ブッフォン
DF:リヒトシュタイナー、ボヌッチ、バルザーリ、エブラ
MF:クアドラード、ケディラ、エルナネス、ポグバ
FW:マンジュキッチ、モラタ
負傷者:DFカセレス(アキレス腱)、DFキエッリーニ(ふくらはぎ)、MFマルキジオ(ふくらはぎ)、FWディバラ(ヒラメ筋)
出場停止者:なし
▽アキレス腱を断裂したカセレスを起用できない。ふくらはぎを痛めて再離脱したキエッリーニが間に合わなかったため、1stレグ同様に4バックの採用が濃厚だ。その他、筋肉疲労を訴えていたマンジュキッチが招集メンバー入りしたものの、直近のサッスオーロ戦後の練習でマルキジオとディバラの両主軸を負傷で失い欠場となった。マンジュキッチが万全でない場合はザザが代役を務めることになる。
★タクティカル・プレビュー
◆バイエルン主導は変わらず
▽勝利、もしくは3-3以上での引き分けが突破条件のユベントスだが、敵地でもポゼッションで圧倒したバイエルンが能動的に試合を運ぶのは間違いない。1stレグ同様、ボールを持つバイエルンに対し、カウンターを狙うユベントスという構図となりそうだ。
◆AG許さない集中した守備を〜バイエルン〜
▽1stレグ以上に押し込めることが予想されるバイエルンとしては、引き続きストロングポイントのサイド攻撃でゴールを目指せば良い。1stレグでも自陣に貼り付けたユベントスをロッベンとドグラス・コスタの両サイドからの仕掛けによって2点を奪っており、2ndレグでも彼らを起点に突破を図れば自ずとゴールは生まれるはずだ。仮に彼らの運動量が落ちてきた場合にはコマンとリベリが控えており、サイド攻撃の強度を維持できることだろう。
▽気をつけたいのは守備面だ。1stレグでは60分近く主導権を握ったものの、ゴールを許して以降、運動量、集中力の低下が散見され、同点に追いつかれてしまった。引き続きセンターバックに入るのはキミッヒとアラバとなることが予想されるが、本職でない彼らがいかにチーム全体のコンパクトさを保ちつつ、運動量低下を抑えられるかがポイントとなりそうだ。
▽あとは無駄なボールロストを極力減らしたい。アンカーで起用されることが濃厚なビダルはゴール前へ飛び出す推進力に関しては非凡なものがあるものの、ボール捌きに関してはシャビ・アロンソに劣る。グアルディオラ監督は古巣対決であることを考慮してビダルを起用するものと思われるが、敗戦したマインツ戦でも彼のボールロストから失点しており、チリ代表MFのパフォーマンスも鍵を握る。
◆ウノゼロがベスト〜ユベントス〜
▽1stレグではセリエAでは体感できない強烈なプレッシングと正確なポゼッションの前に劣勢を強いられ続けたユベントスだが、意地で同点に持ち込んだ。2ndレグでは3-3以上の引き分けか、勝利する必要があるが、攻撃の核であるディバラを失い、マンジュキッチが万全でない中、現実的なプランはウノゼロ(1-0)での勝ち上がりとなる。
▽そのためには立ち上がりから猛攻を仕掛けてくることが予想されるバイエルンに対し、1stレグの反省を生かして落ち着いた試合の入りを見せる必要がある。キエッリーニを欠き、1stレグ同様に4バックを採用すると見られるユベントスとしては、両サイドバックのリヒトシュタイナーとエブラに加え、両サイドハーフのポグバとクアドラードのプレスバックでロッベンとドグラス・コスタの突破力を減退させたい。
▽ただ、プレスをかわせるだけのボールスキルを有すマルキジオの欠場は痛恨だ。代役には1stレグの途中からマルキジオに代わって出場し、まずまずのパフォーマンスを見せたエルナネスの起用が予想される。だが、元来トップ下の元ブラジル代表MFは不用意なボールロストも多く、バイエルンのプレスの餌食となる可能性が高い。実際、コッパ・イタリア準決勝2ndレグのインテル戦では痛恨のボールロストから失点を招いており、彼が安定したボール捌きができるかどうかがウノゼロ達成へのポイントとなる。