まだWindows 10にはアップグレードしたくない?  誰でも自動アップを抑止できる便利ツール

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Windows 7/8.1ユーザーは、2016年7月28日までWindows 10に無償アップグレードできる。

しかし、Windows 10の動作安定が不安だったり、作業が新ブラウザEdgeに対応できなかったりするなど、何らかの理由で
・「Windows 7/8.1を使い続けたい」
・「いまは、まだアップグレードしたくない」
というユーザーもいるだろう。

今回は、こうしたユーザーにおすすめのWindows 10へのアップグレードを抑止するツールを紹介する。

●Windows 10へのアップグレードは抑止できる?
Windows 7やWindows 8.1を使っていると、タスクトレイに「Windows 10を入手する」アイコンが表示され、クリックするとWindows 10に無料でアップグレードできる。
それ以外でも、いろいろな場面でWindows 10へのアップグレードを促すメッセージが表示される。

一般ユーザーが、ごく自然にWindows 10へと誘(いざな)われる仕組みとなっている。


「Windows 10を入手する」アイコン。Windows 7/8.1には自動的に表示される。画面はWindows 8.1。



「Windows 10を入手する」アイコンをクリックすると表示されるダイアログボックス。Windows 10に無料でアップグレードできる。


Windows 10はいいOSだと思うし、個人的にはさっさとアップグレードすれば後腐れがないと思う。
しかし、そうは言ってもすべての人がそう考えられるとはかぎらない。
Windows 7や8.1が気に入っていて離れたくない人もいるだろうし、使っているアプリケーションの都合でWindows 10にアップグレードできない人もいるだろう。

こういったユーザーのために、マイクロソフトはWindows 10へのアップグレードを抑止する方法を公開している。ただし、その方法はグループポリシーを設定したり、レジストリをいじったりと、かなり面倒であった。一般ユーザーが容易にできる設定ではないのだ。

そこで、この設定を誰でも簡単に実行してくれるツールを、株式会社ウェブテクノロジが開発・提供しているのだ。

ツールの名前は、ズバリ「Windows 10へのアップグレード抑止設定ツール」だ。

●アップグレードを抑止し、タスクトレイのアイコンも消してくれる
「Windows 10へのアップグレード抑止設定ツール」はzipファイルで提供されている。
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zipファイルをダウンロードし、適当なフォルダで解凍したら、「PreventOSUpgrade.exe」を実行する。すると、次のようなダイアログボックスが表示される。


「Windows 10へのアップグレード抑止設定ツール」の設定画面。


このアプリで設定できるのは、
・Windows 10へのアップグレードの抑止
・タスクトレイへの「Windows 10を入手する」アイコンの非表示
それぞれ[抑止する]、[表示しない]を指定して[OK]ボタンをクリックし、Windowsを再起動すればいい。

これで、Windows 10へのアップグレードを促すメッセージ類は表示されなくなり、タスクトレイの「Windows 10を入手する」アイコンも消える。各項目を[抑止しない][表示する]に変更して再起動すれば、設定をもとに戻すことも可能となっている。

何らかの事情でWindows 10にアップグレードしたくない個人や企業にとっては、とてもありがたいツールといえるだろう。

なお、本ツールは無償提供されており、全ての環境での動作の保証はされていない。
また、マイクロソフト側の仕様変更等によって、使えなくなる可能性も否定はできないので、そのあたりは自己責任で対応してほしい。

Windows 10へのアップグレード抑止設定ツールの説明ページ
Windows UpdateからのWindows 10への無償アップグレードを管理する方法


井上健語(フリーランスライター)