『セルジオ越後 辛口の真実』(ぱる出版)

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 13日にイランのアザディスタジアムで行われたサッカー国際親善試合、日本対イランは惜しくも1-1のドローに終わった。決して出来が良いとはいえない内容の日本代表に対して各方面から批判が殺到したのだが、日本サッカーの生き字引的存在であるセルジオ越後氏もまた、恒例の痛烈なダメ出しを行っている。

 しかし、今回のセルジオ越後氏のダメ出しは、いくらなんでも矛盾が過ぎると、一部サッカーファンの間で話題となっている。

「この試合の5日前に行われたシリア戦後に、セルジオさんは『アジア最強であるイランに対して、ベストメンバーで挑むべきだ』という内容の発言をしていました。しかし、今回のイラン戦を終えて『香川、本田、長谷部、吉田ら主軸だって、不甲斐ない出来ならスパッと外すべき』と発言をしたんです。ハリルは出来の良くなかった香川、本田は試合中に交代させましたし、この発言は“彼らをスタメンで出すな”という意味になるので、完全に矛盾しています。最近のセルジオさんは、結果を見てから批判するだけなので、こういうことが多いんですよ。ファンからも『もうろくが過ぎないか?』『え? セル爺、記憶喪失?』『もう休みなよ』と、もはや心配の声が上がっています』(スポーツライター)

 サッカーにはいろいろな見方があり、意見がある。今回のセルジオ氏のコメントも、それほど的を外しているとは思えない。しかし、たった1週間で意見が様変わりしてしまうと、ファンとしても信用はできないし、言葉の重みを失ってしまう。

「セルジオさんは、怒らなければいけないという強迫観念に駆られているんだと思います。自分が日本のサッカーを正さなければいけないと思い過ぎてるんですよ。でも実際には、選手たちはもちろん、目の肥えたファンは誰もセルジオさんの言うことなんて、真に受けてません。影響力なんてとっくの昔になくなっているんです』(同)

 1972年に来日し、以来日本サッカーの発展に貢献し続けたセルジオ越後氏。70歳という年齢が年齢だけに、怒り続けていると体にも影響してくる。そろそろ落ち着いてゆっくりとサッカーを楽しんでもらいたいところだ。
(文=沢野奈津夫)