【日本酒】全国1028銘柄からプロが選んだ“おすすめトップ12”はこれだ! 「蔵元を囲む会」潜入レポ

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先日東京プリンスホテルで行われた「SAKE COMPETITION 2015 蔵元を囲む会」で、日本で一番美味しい市販酒が表彰されました。

【写真】銘酒を発見! イケメンも発見!? 「SAKE COMPETITION 2015 蔵元を囲む会」

今回は全国160以上の蔵元が参加し、1028点もの日本酒が出品され、厳選なる品評の結果をランキングで発表。

「SAKE COMPETITION 」は、各蔵元の自慢のお酒を集めて、同じ人間が一斉に評価をしたり、料理に合わせて美味しい日本酒の基準などを作ったりすることで、正しい評価基準を作り上げることを目標にしているそう。
そうと聞いたからには、日本酒ナビゲーターの牡丹餅がいかないわけには行きません!!

・・・・・とは言っても、この原稿が掲載されるのは「mimot.」。
編集部からは「ジャニーズ系のイケメンを探してこい」とか言われているし、できればたくさん美味しいお酒を飲みたいしで、まともにレポートする自信はありませんが、なんとなく日本酒っていいなってことが伝わればいいなと思います。

果たしてどんなレポートになることやら??

グラスを貰いったら、リストを見ながら試飲スタート!!

会場はすでにいい感じに酔っぱらった人たちが、楽しそうに盛り上がっています。お目当てのお酒を目指して、足早に蔵元を目指す人も。

さて、どこから行ったらいいかな。

正直言うと飲んだことがあるお酒が少ない。
先日のクランドサケマーケットの記事で紹介したお酒も見当たらない。

まだまだ勉強が足らないなと思いながら、どこへ行こうかリストを見ながらウロウロ。

あっ、私が日本酒を勉強しようと思った頃に、かなり話題になっていた「静岡 開運」を発見!!
ツアーで迷子になってしまった時に、同じバッヂをつけている人を見つけた時並みにホッとした。

こちらは『開運大吟醸 伝 波瀬正吉』

能登杜氏四天王の筆頭と称され、1968年から土井酒造場の杜氏を30年に亘って務めた故・波瀬正吉翁の名がついたお酒。

亡くなった杜氏の名を日本で初めてつけたお酒と言われているそうです。

飲んでみると華やかですっきりとした味わいで、ホッコリとした柔らかさが緊張をほぐしてくれる。一杯飲むと次もどんどん飲んでみたいという好奇心が強くなった!

お次は出雲の蔵元「富士酒造」さんの純米吟醸の山田錦50 赤ラベル。

島根県のお酒を飲むのは初めてかも。
取材で島根県へ行く予定なので、向こうの美味しいものやいろいろと教えてもらう。

話しは変わりますが、島根県は、ホリが深い顔の人が多いらしく、男女ともに美男美女が多いんだとか・・・・・。

ん?

出雲富士酒造さんを撮影中に、カメラ目線の外国人が・・・・。
っていうか、違うタイプのホリが深い人達を発見。

おおっ、よく見ると山口県の銘酒「獺祭」!!

今をときめく噂の日本酒ではないですか。
外国の方を接客に起用するなんて、日本酒の世界もいよいよグローバル化ですね!!

左はパリ出身のフランソワさん。右はアメリカ出身のダニエルさん。
フランソワさんは大学生で、ダニエルさんはマーケティングの勉強で日本に来たのだとか。

獺祭のお味は、香りが良くてスッキリ。ワイングラスで飲むからなのか、香りの良さがとても引き立っています。2人も流暢な日本語で、自信たっぷりに獺祭をおススメしていました。

「SAKE COMPETITION 2015」表彰!!

 すっかり忘れていましたが、本日のメインイベントである、受賞した日本酒の発表。
10位までが壇上に上がり、入賞のご挨拶をします。厳選なる品評の結果、選ばれたのは以下のお酒です。

■【純米酒部門】

第1位:磯自慢 特別純米 雄町(磯自慢酒造株式会社)
第2位:作 穂乃智 純米酒(清水清三郎商店株式会社)
第3位:新政 ラピス 純米酒(新政酒造株式会社)

■【純米吟醸部門】

第1位:勝山 純米吟醸 献(仙台伊澤家勝山酒造株式会社)
第2位:紀ノ酒 純米吟醸 生貯蔵酒(郄垣酒造株式会社)
第3位:御慶事 純米吟醸(青木酒造株式会社)

■【純米大吟醸部門】

第1位:会津中将 純米大吟醸 特醸酒(鶴乃江酒造株式会社)
第2位:東洋美人 壱番纏 純米大吟醸(株式会社澄川酒造場)
第3位:十四代 純米大吟醸 七垂二十貫(高木酒造株式会社)

■【Free Style部門】

Free Style部門は、「山廃造り」か「生もと造り」のいずれかが出品しているんだそう。

第1位:五橋 極味伝心 生もと木桶造り 純米大吟醸(酒井酒造株式会社)
第2位:東洋美人 山廃吟醸(株式会社澄川酒造場)
第3位:浦霞 山廃純米吟醸 ひらの(株式会社佐浦)

以上が2015年の結果です。
今年1年、食卓や飲み会の席をにぎわせてくれる銘酒になりますので、日本酒好きな方は是非一度お試しあれ。

日本酒に合うつまみが!!・・・しかし・・・・!!

注目のランキングが発表され、ちゃんと取材したことだし、さてもっとお酒を飲んで回りますか・・・。そう思った矢先に、お料理が運ばれてきた。
しかし・・・・・わーーーっ!!と集まってわーーーーっ!!と持って行かれてしまった。

すごく頑張って取れたのはこれだけ・・・・・。

せめて写真を撮らせて貰いたいが、スゴ過ぎてもうこれ以上近寄れない(汗)
時間帯的にもみんなお腹が空く頃だから仕方ないけど、カクテルグラスに入ったオードブルを5つ持った女性を見た時にはさすがにギョッとしました(笑)

しかも日本酒まで・・・人気のお酒の試飲が次々に終了

気が付くと会場はたくさんの日本酒好きで溢れかえり、グラスを置くテーブルもいっぱいになり始めている・・・・。

このぶんだと、そろそろ日本酒がなくなる危険性が!!
純米吟醸部門で1位を取った鶴乃江酒造さんへ急行したが・・・・既に時遅し・・・・。

「もうぜーーーんぶ、完売〜!!えへへへ〜!!」
スタッフの人がリアルにそう言ったのですが、かなりご機嫌な様子。
1位を獲得した喜びで、ここにあるお酒を全部飲んでしまったんでしょうか?(笑)

もうこうなったら“イケメン蔵元”探しをするしかない

会場のいろいろな所を回りましたが、なかでも凄く長身でスタイリッシュな方を発見。

アパレルブランドや美容業界の方を思わせるようなオシャレさが目立っていたこのお方は、宮城県「山和酒造」の7代目の伊藤大祐さん。

持っている日本酒がメッチャいい匂いのする「シャンプー」に見えてきた。
お酒の注ぎ方もやたらオシャレ。

半被を着た人たちと全く世界が違いすぎて呆然としてしまいます。
グローバル化が進む日本酒業界は、これからこんなスタイリッシュな蔵元が活躍するのかもしれませんね。

宮泉銘醸株式会社「寫楽」の若手杜氏に遭遇

宮泉銘醸株式会社の宮森義弘さんは、蔵元界では若手の杜氏さんだそう。

今回宮森さんの手掛ける「寫楽」は、惜しくも1位を逃してしまったものの、5位と8位
のベストテン入りを果たしました。

「・・・惜しかったな〜、悔しいな〜・・・」と、言いながらも、結構いい感じにデキあがっていて楽しそう。

このコンペティション、蔵元同士の交流もとても楽しいようですね。
同じ業界の人間だからこそ分かち合える苦労話などを語り合ったりするのでしょうか。

宮泉銘醸さんも同じくお酒は終わり・・・・・せっかくなのでビンを持って撮影。

実は宮森さん、会津が誇る「イケメン蔵元」として紹介されているんです。

温かみのある会津弁と優しい人柄が、男女関わらず人気が高いようで、すれ違うスタッフの方や蔵元さんに声をかけられまくっているのが印象的でした。

伊藤さんもそうですが、こういう明るいキャラクターの方も、これからの日本酒界をリードしてくれるに違いありません!!

と、いうことで「SAKE COMPETITION 2015 蔵元を囲む会」レポは終了。

今回は『入賞した酒とおつまみがすぐになくなる』という結果になりましたが、どのお酒を飲もうか選びきれない時は、このランキングを目安にして頂けると幸いです。

おわりに

酒の香りで混沌とした会場を後に、フラフラと駅まで歩いている最中、東京タワーが2本に見えていたのは私だけではないはず。