by frankieleon

アメリカ・フロリダ州のセントピーターズバーグに住む男性が、ある出来事がきっかけで全てのスターバックスショップへの入店を一生禁止されてしまうという、とんでもない事態に巻き込まれています。

Starbucks bans local man for life for defending handicapped

http://www.wtsp.com/story/news/local/2015/07/23/starbucks-bans-local-man-for-life-for-defending-handicapped/30602857/

Here's How You Get Banned From Starbucks For Life | First We Feast

http://firstwefeast.com/drink/man-banned-from-starbucks-for-life-for-defending-handicapped/

以下の画像に写っている男性が、スターバックスへの入店を一生禁止にされてしまったロブ・ローウェンさん。



ローウェンさんはいつも地元のスターバックスを利用していたのですが、ある日、ローウェンさんの元にスターバックス本部からの手紙が届きました。手紙には「ローウェンさんが国内・海外を問わず全てのスターバックスを利用することを禁止する」という旨の通達が書かれていたとのこと。

以下の手紙が実際にローウェンさんの元に届いたもの。



手紙の上部にはスターバックスのロゴが入っていて、手紙のタイトルは「NOTICE OF EXPULSION AND WARNING AGAINST TRESPASSING(出入禁止通知と無断侵入に対する警告)」となっています。



一体なぜこのような手紙が届いたのかというと、ローウェンさんの地元のスターバックスで身体障害者用の駐車スペースに違法で車を停めている客をローウェンさんが注意して回っていたからだそうです。手紙には、出入禁止の理由として「Causing disruption to business(営業妨害)」と「Threatening the well-being of a customer or partner(客と従業員に悪影響を与える)」と書かれています。



ローウェンさんは、「私がいつも通っているスターバックスSouth Dale Mabry店の店長は、私が店を利用することを禁止しました。スターバックス本部から手紙が届いたときには『きっと本部からの謝罪の手紙に違いない』と思ったのですが、なぜかスターバックス全店を利用することを一生禁止されてしまいました」と語っています。

以下の店舗がローウェンさんの通っていたスターバックスSouth Dale Mabry店です。



店の入り口から近い場所に身体障害者用の駐車スペースが設けられています。



駐車スペースの前方には身体障害者専用であることを示すサインや文章とともに、もしも違法に駐車していた場合は「FINE UP TO $250.00(250ドル(約3万円)以下の罰金)」という警告も書かれています。



スターバックス側から出入禁止にされるほどローウェンさんが駐車場の適切な利用にこだわる理由は、ローウェンさんの義理の息子が筋ジストロフィーを患って車いすでの生活を送っていて、いつも違法駐車のせいで車を停める場所を探すのに苦労しているため。ローウェンさんは、普段通っているスターバックスの店舗で違法駐車を見つけると、そのことを客みんなに聞こえるように呼びかけていたそうです。



ローウェンさんはスマートフォンのカメラで違法利用者を撮影することもあり、一度は違法な客を警察に突き出したこともあったとのこと。しかし、ローウェンさんの過剰な呼びかけにクレームをつける客が現れたため、店長とエリアマネージャーが「ローウェンさんの行動はやりすぎで、違法駐車をしていない他の客に迷惑をかけている」と判断して、店舗の利用を禁止するに至ったというわけです。



なお、地元のテレビ局によってローウェンさんへのインタビューが行われた後に、スターバックスとローウェンさんの間で話し合い、駐車場の適切な利用についてお互いに納得したとのこと。スターバックスの広報官によると、ローウェンさんはスターバックス全店の出入禁止命令を解かれて、自由にスターバックスを利用できるようになったそうです。また、スターバックスSouth Dale Mabry店は、土地の持ち主と店舗の駐車場について協議中で、今後駐車場の構造を改善していく予定だとしています。