テレビ番組に引っ張りだこの小島瑠璃子

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 バラエティー番組のゲストからスポーツキャスターの仕事まで、各局から引っ張りだこの「こじるり」こと小島瑠璃子(21)。どんな番組もこなせる機転の良さがあるかと思えば、「給料はOL並み」と暴露してしまう天然っぷりを見せてくれることもある。彼女のバラエティー力の秘密はどこにあるのか。テレビ解説者の木村隆志さんに分析してもらった。

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 小島瑠璃子さんがテレビ業界で重宝される理由は、どんな時間帯にも対応する器用さがあるからです。オールラウンダーの彼女はいわば、「全方位国民的アイドル予備軍」です。いつどこに出ても印象がいい。その秘密は、時間帯によって少しずつ雰囲気を変えている点にあります。

 朝は清潔感のあるフレッシュな女の子。昼は素朴な雰囲気。晩は天然だけどボケすぎず、深夜は天然っぷりを全開にしています。深夜のボケすぎる感じを昼で出してしまうと、視聴者にやりすぎじゃないかと思われてしまうところですが、彼女の場合はそこはしっかりと昼用の雰囲気に抑えています。

 視聴者ターゲットに応じてリアクションを変えていますが、ちゃんとした軸はあって、「明るさと笑顔」が彼女のベースになっています。反射神経が良く、勘の働くタレントなので、局としては使いやすいでしょうね。

 お茶の間から見ても彼女の評価は上々です。アイドルでありながら、男性にこびすぎない。先輩への礼儀もしっかりしている。容姿端麗であるうえ、立っている姿勢も綺麗ですね。しっかりしているけど人懐っこさがあって、「孫や姪っ子にいたらいいな」と思わせるようなところもあります。

 彼女くらいの若いタレントが深夜で活躍する例はたくさんありますが、朝も昼も活躍できる人はなかなかいません。コメントをする時も、無理やり自分の発言を差し込むというよりは、明るさを差し込んでいるような感じ。ゲストとしてだけでなく、番組アシスタントとしても優秀だと思います。

 イベントによく呼ばれているのも、企業やマスコミのウケがいいからです。広告代理店にとっても大助かりでしょう。コメント力があって、キャッチコピーになるような言葉もスッと言えます。記事として使えるところが多いので、記者の皆さんも仕事が楽でしょうね。

 元気キャラというのは一般的には嫌われやすいのですが、彼女の場合、あざとさがありません。仕事は増えているけど、「何でもやる」というわけではない。おそらく、小島さん本人が一番やりたいのは、歌手でしょう。でも今の自分がそれをやってもうまくいかないということがわかっている。忙しくてできないというのもあるでしょうが、この年齢で自分の立場をわきまえているというのも、彼女のすごいところだと思います。

 決して派手なタレントというわけではないと思います。でも、しっかりと地に足をつけて、一つ一つ丁寧に仕事をこなしている。だから業界の印象も、お茶の間の印象も良いのでしょう。土曜の朝の情報番組『サタデープラス』(TBS系)のメーンキャスターの仕事などは、彼女が自分の力で勝ち取った仕事だといえます。

 総合力が高いので、今後も司会の仕事が増える可能性はあります。実は今、こういったポジションは女子アナやフリーキャスターでほとんど埋まっていて、タレントが入り込む余地がありません。そこに割って入ってきた小島さんは、女性タレントとして快挙というほかありません。30才くらいまで対象を広げても、彼女ほど安定感のあるタレントはいないでしょうね。まだ若いので突然何か別のことに挑戦したくなることもあるでしょうが、同世代では業界にライバルはいないくらい突出した存在なので、スキャンダルでもない限り快進撃は続くでしょうね。