郵政不正冤罪事件で164日間も勾留され、4回目の保釈請求でようやく保釈された村木厚子・元厚生労働省局長は、「精神的苦痛を受けた」として国に賠償を求め、国側は責任を全面的に認めて3770万円を賠償する事で決着した。一方、同じ冤罪でも足利事件の場合は、逮捕から18年3カ月、拘束期間も6395日(17年半)にも及びながら、国家の賠償金額は、刑事訴訟法での上限一杯でも約8000万円でしかなかった。冤罪被害者