動画クリエイターの本音の介護士氏が、YouTubeチャンネル「ごぼう先生 おひとりさま健康塾」で「デイサービス終了のお知らせ【本音の介護士】」と題した動画を公開した。SNSでも話題となっている、デイサービスの送迎後に起きた転倒死亡事故に対する東京地裁の賠償命令について、「トドメ刺せってか」と強い懸念を示している。

事の発端は、87歳の女性がデイサービス利用後、自宅アパートの階段で転倒し死亡した事故である。遺族は施設側が付き添わなかったためだとして約3400万円の損害賠償を求めた。東京地裁は、施設側が女性の筋力低下や骨折歴を把握しており転倒の危険を予測できたとして注意義務違反を認定。一方で、遺族側も不安を積極的に示さなかった過失があるとして、施設側に約1800万円の支払いを命じた。

これに対し、本音の介護士氏は「重すぎねえか」と厳しく指摘。デイサービスの送迎業務において「ドアtoドア」が原則であることは理解しつつも、現場には「送迎車に手を振りたい」「介助されているところを見られたくない」といった利用者の尊厳や意思を尊重し、あえて距離を置くケースがあると説明した。利用者を信じて一人で階段を登ってもらうことすらも、今後は施設の責任に問われかねない現状に警鐘を鳴らしている。

さらに、介護報酬がほとんど上がらない中で、これほど高額な賠償責任がのしかかる事態に「余力がある事業所じゃないと運営きつくね?」と疑問を呈した。万が一送迎中に事故が起きれば、担当した介護士個人の責任にもなりかねず、現場のスタッフが怯える要因になるとともに、業務負担がさらに増大する可能性が高いと推測される。

本音の介護士氏は、この判決により今後のデイサービスでは「玄関からドアまでに起きた事故はあなたの責任でいいですか」と念押しするような、分厚い契約書にサインを求める社会になっていくと予測。対応した職員を「自分を責めすぎないでほしい」と気遣い、切実な思いを語って動画を締めくくった。

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