「管理会社から出てきた修繕工事の見積もりが、想定よりずっと高い!」と驚いた経験はありませんか?
実は、管理会社の修繕見積もりが高くなるのには明確な理由(構造)があります。
今回は、さくら事務所代表取締役社長の山本直彌さんと、さくら事務所のマンション管理コンサルタント鬼塚さんが解説する「修繕見積もりの裏側と損しない対策」をお届けします!

■なぜ管理会社の修繕見積もりは高いのか?
修繕を専門としていない管理会社の見積もりが割高になるのは、業界特有の構造が関係しています。山本さんと鬼塚さんによると、主に以下の2点が理由です。
●多重下請けによる「中間マージン」 管理会社が「元請け」となっても、実際の工事は下請けの協力会社が行います。自社社員だけで施工するわけではないため、管理会社の利益や現場管理費が上乗せされます。
●「紹介料」の上乗せ 協力会社の見積もりをそのまま出す場合でも、「紹介手数料」が見積もりに上乗せされているケースが多く、費用が高くなります。

■高くても管理会社に頼むメリットとは?
構造的に割高であっても、管理会社に頼むメリットもあります。
それは「責任の所在が明確になること」です。日頃から点検を行っている管理会社に工事まで任せれば、万が一不具合が起きた際も「点検が悪かったのか、工事が悪かったのか」という責任の押し付け合いを防ぐことができます。

■注意!相見積もりをとる際の「落とし穴」
費用を抑えるために他社から相見積もりをとる際は、以下の落とし穴に注意が必要です。
●管理会社の「仕様書」をそのまま使うリスク 管理会社が作った見積もりの工事内容(仕様)自体に誤りがあった場合、その仕様で他社に工事を頼んでトラブルが起きても、管理会社に責任を問うことはできません。
●必要な工程が省かれるリスク 直接施工会社に頼むと、トラブル防止のための試験的な施工などの重要なステップが省略され、工事後に思わぬ不具合が出るケースがあります。

■よくある質問(FAQ)
Q. 管理会社と他社では、どれくらい金額に差が出ますか?
A. 工事内容にもよりますが、最大で3割ほど差が出るケースがあります。数万~10万円程度の小規模な修繕では、倍近く違うこともあります。

Q. 相見積もりはどう活用するのが賢い?
A. 他社で相見積もりをとった上で「管理会社に頼みたいので、もう少し交渉できないか」と打診し、費用を下げてもらうのも有効な手です。

■まとめ
・高い理由は「中間マージン」や「紹介手数料」という構造にある 管理会社が直接施工しないため割高になりますが、その分「点検から工事までの責任を一元化できる」というメリットもあります。
・相見積もりは「工事の仕様」と「施工リスク」に注意する 管理会社の不備がある仕様書をそのまま使って他社へ頼むとトラブルの原因になります。相見積もりをとる際は内容のチェックが不可欠です。
・費用とリスクのバランスを見て発注先を決める 小さな工事はすべて相見積もりをとるのではなく、金額が大きい工事や失敗した際のリスクが大きい工事に絞って検討するのが賢明です。

管理会社から提示された見積もりや仕様が妥当なのかを、理事会だけで判断するのはなかなか大変な作業です。
そうした際に頼りになるのが、公平な第三者の視点を持つ専門家です。
株式会社さくら事務所では、修繕工事の見積もりチェックやコンサルティングも行っています。いきなり特定業者への変更を勧めるのではなく、まずは現状の見積もりが妥当かどうかをチェックする無料相談なども受け付けています。
提示された金額だけで判断することは避け、費用とリスクのバランスを冷静に見極めながら納得のいく修繕を進めていきましょう。

チャンネル情報

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