社会的価値とされる「信頼」や「協力」もまた、進化上の利害から生まれた振る舞いなのかもしれない。見えにくい仕組みのなかに、人間ならではの行動が自然と織り込まれているように思える。また、本書で印象的だったのが、「男はなんの役に立つのか?」という問いかけである。この挑発的な表現は、家族のかたちや夫婦の関係、子どもを育てていく過程での役割など、さまざまな観点から男性の存在やふるまいがどのような意味を持