ソフトバンクの和田毅投手(43)が5日、今季限りでの現役引退を発表した。みずほペイペイで会見した左腕は、相次ぐ故障で満身創痍(そうい)となって体力の限界を感じ、7月に決断していたことを明かした。かすみ夫人(42)ら家族以外では、一部球団首脳にしか伝えない“箝(かん)口令”を敷き、シーズン中の引退試合も固辞する美学を貫いた。球界を席巻した“松坂世代”最後の男は、晴れやかな笑みでユニホームを脱いだ。