伴侶を失った人間の精神的危機に対し、公的な救済措置としてその配偶者の記憶を複写した「代替伴侶」が、最大10年間の期限つきで貸与される近未来。離婚したある男女は、自分たちの「代替伴侶」同士が仲よく夫婦として暮らしていることを知り、衝撃を受ける。白石一文の最新小説『代替伴侶』は、そのようなSF的設定で夫婦というもののあり方を問い直す。(円堂都司昭/10月4日取材・構成) 参考:「なにが歴史的事実かという議