ここにたどり着くまでどれほどの苦しみがあったろう。「不良な子孫の出生防止」を掲げた旧優生保護法の下、障害を理由に不妊手術を強いられた人を救済する仕組みがようやく整いそうだ。超党派の議員連盟が新たな補償法の素案をまとめた。不妊手術を受けた人に1500万円、配偶者に500万円の補償金を支払う。遺族も受け取れる。人工妊娠中絶手術を強いられた人には200万円を支給する。被害者は高齢の人が多く、一刻の猶予もない