先の大戦では、被災した人や国土はもとより、鉄道車両も多くの被害を受けた。天皇のお召列車も戦火を回避するため、東京の郊外などへ秘密裏に疎開した。戦後もGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による接収からお召列車を守るため、”車両の疎開”もしばらく続いた。こうした話はその当時の軍事機密ゆえ、語られぬまま封印されたものも多い。令和の時代に語り継がれる、鉄道にまつわる戦争秘話に耳を傾けてみてはいかがだろうか。