東京には、地方の旧国名や都市名を店名にした老舗の飲食店が数多く存在します。創業者の出身地を店名としたケースもあり、まだ交通・通信手段が発達していなかった時代、地方出身者にとっては親しみやすい存在だったと推測できます。また、飲食店側も、故郷出身のお客を呼び込もうと、このような店名を選んだのかもしれません。 今回紹介する「大衆割烹 三州屋 銀座本店(以下、銀座三州屋)」も、そうした老舗の一つです。